立派になるために (ページ17)

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エミリコは変なのか？ページ17

「お前らは変な奴だな」
「変？！ケイト様にも言われます！」
「またその話？僕はカトレア様の指示に従ってるだけだから変って言われても……」

「『余計なことを考えるな』生まれた時から記憶している生き人形のルールのひとつだ。俺たちは主人のために生きる他の生き人形にかまうのは無駄だ。今も必死になってラムを探してるし」

僕は別にカトレアに言われたから助けたのであって他の生き人形に構っているつもりは無い。
でもエミリコは変わっているのかもしれない。ケイト様もカトレア様と似たような性格の方なのだろうか。

いやケイト様にもエミリコは変わっている。と言われたらしいからカトレア様とは違いそうだ。

「……私は優秀では無いみたいです。ショーンの言う通りケイト様のことだけを考えるべきなのに……でもショーンもレアもバービーに逆らったのは良くなかったですね」

エミリコの言う通り僕も優秀ではないんだろうな。
「まぁそうだね……カトレア様は褒めてくれたけれど星つきに逆らってしまったし。僕も優秀ではないかな」

「あれは……確かに主人のためにならない行動だった俺も優秀じゃないな……」

「お影様から見るとやっぱり役にたたないですか？」
ローブを被ったお影様はぶつぶつと何かを呟いているが聞こえなかった。やはり優秀ではない生き人形はお影様にとっては処分の対象なんだろうか。

お影様の査定に怯えてビクビクとしていると……
「その質問に答えるのは難しいね」
お影様は具体的には答えて下さらなかった。