立派になるために (ページ14)

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失敗作？ページ14

僕らは眠るはずだったがこうも部屋が広いといつもと全然違う景色すぎて寝着けそうにない。

「なんだかいつもと違って落ち着かないですね。天井が高いです！でも楽しいです！」
エミリコはとても前向きな性格なんだろう
なんだか羨ましく思っていた。

「今まで眠る時に誰かが隣にいることなかったですから ……ショーンの言う通り休むのも大切ですね！」

「なんだかんだいってショーンは私たちを気遣ってくれています私がバービーに怒られている時にも助けてくれました」

「そうそう！ショーンはなんだかんだいって優しいよ！」

「……俺がバービーにムカついただけだ」
素直じゃないなと僕が笑っていると泣き声が聞こえてきた。

「あ……あっ……ぐずっ。ごっ、ごめんなさい……もう見回りはやめましょう……私のせいで三人にめ迷惑かけて…… わ、私は失敗作なんですから私は要らない子なんですからっ！」

ごめんなさいと泣き続ける生き人形になんて声をかけたらいいのか分からなかった。
こんな時カトレア様ならどうやって慰めるんだろう。そう思い言葉に詰まってしまう。