立派になるために (ページ13)

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いいものページ13

いいものってなんだろう？解決に役立つものだといいなと思いきいてみた。
「何を持ってきたの？」

「地図です！同じ班のミアに描いてもらいました！ミアとても頭がいいんですよ！上の階に住んでいるので紐を垂らしてお手紙を交換することを考えてくれました！次の大掃除の日まで会えないのに連絡ができるんです！」
エミリコはにっこりとしている。

「おぉ！すごいねエミリコ！これはきっと事件解決に役立つよ！」
僕とエミリコが笑いあいながらはなしているしかし……

「……」
ショーンからの返事はなかった。少し悲しいような気もする。

「三人で探しましょう……」
「待て」
ショーンが僕らを引き止めた。もしかして手伝ってくれるのかもと淡い期待をしてみる。
「やっぱり手伝ってくれるんですか？」
どうやらエミリコも同じ考えのようだ。

「三人の分の毛布ももってきている。寝たかったら寝ろ ……それだけだ」
やっぱりショーンは優しい生き人形なんだ！
そう思って僕はお礼を言った。

「ありがとうね！ショーン」
「あ……ありがとうございます」
名前のわからない生き人形を見るとうとうとしていた僕も疲れてきていたし、一度寝てみた方がいいかもしれない。

「寝ましょうか。確かに無理はよくないですからね」

僕らは一度眠ることにした。