恥じらいのホールディングハンド ページ20
「先輩、あの…」
私はカフェを出るときに先輩に声をかけた。
先輩は私の手をしっかり握っている。
私はちょっとどきどきしていた。
「なに?」
「…なんでも、ないです」
本当は少し手を繋いでいるのが恥ずかしかったのだけれど、さっきも握ってもらっていたのだ。
今更恥ずかしいなんて言えない。
「…手、嫌だった?」
「い、いえ!!違うます!!!あっ…」
テンパりすぎて噛んでしまうと、途端に恥ずかしくなった。
さっきまで普通に話せたのに………。
先輩はそんな私を見てくすっと笑うと、手をしっかりと握りなおした。
「恥ずかしい?」
「……少し」
私は素直に頷くと先輩の手をそっと握り返した。
先輩は優しく笑うと、私の手を引いて歩き出した。
先輩はその後、のんびりウインドウショッピングをしよう、と言ってくれた。
男の人はウインドウショッピングなんて正直興味ないはずだ。
きっと私のことを思ってくれたんだろうな…。
そう思った瞬間、胸がぎゅっと苦しくなった。
私、本当にこの人のこと、好きだ。
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Shuu nakamori(プロフ) - 面白かったです!今日見つけたばっかりなのにmacoさんの作品好きになりました!またそらるさんの小説読みたいです!出来ればR18で...! (2018年5月12日 21時) (レス) id: ff2902b544 (このIDを非表示/違反報告)
Maco(プロフ) - コメントありがとうございます!長らく更新できなくてすみませんでした!! (2016年1月2日 16時) (レス) id: 8f4193691d (このIDを非表示/違反報告)
lolo(プロフ) - お願いします続きがものすごく読みたいです。もう、そらるさん本当に大好きです!! (2015年11月19日 19時) (レス) id: 6d20e51ccc (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ(プロフ) - 新作読ませてもらいました!そらるさん最高です!!!!(>ω<)白髪バーコードの小説から読ませていただきました!更新頑張ってください!楽しみにしてますね♪ (2015年10月3日 16時) (レス) id: 9de4b97fda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Maco | 作成日時:2015年10月2日 18時