36話 ページ7
「春音ちゃん!」
『!!』
「オイ!クソ川驚いてんじゃねーか」
「あ、ごめん……でさー春音ちゃん、はるちゃんって呼んでいい?」
『!!』
「なんかはるちゃんのがいい感じだしね、駄目?」
『……』
「ほんと!?ヤッター!!じゃあはるちゃんって呼ぶね」
『……』
「オイ、クソ川ここだろ帰んぞ」
「あ、もう着いたの?ざーんねん。じゃあねはるちゃん!また明日ね」
「じゃあな、国見、金田一、春音気をつけろよ」
『……』
「はい!岩泉さん、及川さんお疲れ様です!」
「あぁお疲れ様」
そして岩泉さんと及川とも別れた。はるちゃんか……みんなさん付けで呼ぶから、なんか新鮮だな……
……
国見side
春音さんがマネージャーになってくれるのは嬉しいけど……少し複雑だ。多分それは俺だけが特別だと思っていたから。春音さんは言わずもがな喋らない、そんな春音さんが影山は置いといてこうやって俺と話してくれるのが少し特別に感じていた。自惚れているだけかもしれないけど……
矢巾さんとも話してたし、岩泉さんはまぁ仕方ないけど……金田一とだって、バレー部の人とそこそこに話していた。それも春音さんの頑張りだって分かるけど
『(俺なんでこんなに執着してんだろ……)』
春音さんが絡むと何だかいつもの自分じゃなくなる。春音さんが勇気をだして変わっていくのは俺としても何だか嬉しいんだけど、嬉しさ反面少しだけ寂しい気もする。俺に頼ってほしい……そんな欲が湧いてくる……
今まではただ学校の“高嶺の花”という存在って言われている……それだけの認識だったのに、春音さんと話してから俺の中の春音さんの印象が変わった、可愛いとは思っていたけど前とは違う……必死に伝えてくれようとしてくれる姿や頑張り屋な所……ただ見た目が可愛いわけじゃない。中身も可愛いんだ
『(ホント俺どうしたんだろ……)』
「どうした国見ボーッとして?」
「……?」
うん、首傾げてる姿も可愛い。小動物って感じだやっぱり、だからかなほっとけないし、顔に出ないけど、雰囲気やどこか変わった感じの春音さんは見てて飽きない
『別に何でもない』
俺が春音さんに感じている気持ちの招待に気づくのはもう少し先の話である
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モミジ - お久しぶりです!DS没収中なのであまり見れませんがこれからもよろしくお願いします。合格出来るように頑張ります!私の行きたい高校は県内でも結構頭がいい方なので頑張らないといけないんです……でも、行けるように頑張ります! (2016年10月3日 0時) (レス) id: 05ec14874e (このIDを非表示/違反報告)
無気力boy(プロフ) - モミジさん» 合格できるよう頑張ってください…… (2016年9月26日 6時) (レス) id: 93bd59564a (このIDを非表示/違反報告)
モミジ - はい。でも私が高校に合格すればスマホをもらえるので高校生になればこんなこと気にしなくていいのですが…… (2016年9月26日 1時) (レス) id: 05ec14874e (このIDを非表示/違反報告)
無気力boy(プロフ) - モミジさん» ありがとうございます……無理をせずに見てくださいね…… (2016年9月25日 23時) (レス) id: 93bd59564a (このIDを非表示/違反報告)
モミジ - なのであまりコメントできなくなりますがこれからもよろしくお願いします。更新頑張ってください! (2016年9月25日 20時) (レス) id: ab5bfb8861 (このIDを非表示/違反報告)
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