高嶺の花は喋らない 2

５５話 ページ27

｢そうなの？なんで？｣

『飛雄と敵になりたく……なかったから……』

｢そっかー……確かに青城のマネージャーになったら敵になっちゃうもんなー｣

『うん……だから大会終わってから……考えるって……それまでは仮入部……』

｢春音さん大会来るの！？｣

『うん……』

｢そっかーじゃあ見てて！俺活躍するから！｣

『！……ふふっ……うん……』

｢あー今笑ったよな！｣

『そんなこと……ないよ……』

｢ホントに活躍するからなー！俺は飛べる！小さくても｣

『？……うん……楽しみに……してるね……』

｢おう！｣

『もしかして……日向くん……話しにくい？』

｢え？｣

『なんか……無理してる……ような気が……したから……』

｢あ……アハハ……実はさ……春音さんと話すの緊張してて……気にさせたのならごめん。普段通り話す！》

『私も……緊張してる……よ』

｢春音さんも？｣

『うん……こんなふうに飛雄以外の人と電話したことないし……だから緊張してる……』

｢俺たち同じだね！｣

『！……うん……同じ……』

｢もう遅いし寝よっか……じゃあね春音さん次は大会で会おうぜ！｣

『うん……会場で会おうね……』


日向くんとの話を終えて時間を見ると、22時……もうこんなに時間が経ってたんだ……友達との電話がこんなに楽しいなんて初めて知った……

『！……日向くん？』

スマホの着信が鳴った、また日向くんかなって思ってメッセージを見ると国見くんからだった

国見国見からグループ招待がきました

『グループ招待……』

国見くんからのグループ招待……グループなんて作ったことないし、入ったこともないから初めて……とりあえず招待されたグループを見てみると｢青城バレー部｣と表示されていた

『私……まだ入部もしてないのに……いいのかな……』


恐る恐るグループに参加した

Aよろしくお願いします……
及川よろしくね!はるちゃん☆
岩泉よろしくな。こいつうぜぇからほっといていいぞ
及川ひどい!
花巻おぉーよろしくなー
松川よろしくー
矢巾よろしくお願いします!

５６話→←５４話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す