高嶺の花は喋らない 2

５３話 ページ25

｢俺らと一緒だね｣

｢だな｣

『一緒……』

一緒……何だかいいな……みんなと一緒って……

｢もうすぐ駅に着くね｣

『！……』

｢もう少し話したかったな｣

『……』


そして駅へと着く。短かい時間だった

『……またね』

｢｢！！｣｣

｢また明日！｣






……



最寄りの駅に着くと飛雄が居た。


｢帰り｣

『……』

「大丈夫だったか？」

『……国見くんと金田一くんと帰った……』


｢……仲良いんだな金田一達と｣

『！！』

仲良い……そんな風に見えるのかな？そうだと嬉しい……

｢……なんか複雑……｣

『……？飛雄……どうしたの……？』


｢別に何でもねーよ……あ、日向が｣

『！……日向くんが？』

｢お前の連絡先教えてって言ったから、教えてやったけど良かったか？｣

『！』

｢なんか嬉しそうだな｣

『うん……日向くんとは直接お話する機会がないから……』

｢……そうだな｣

日向くんとお話できる……凄く嬉しい……また会いたいなって思うけど難しいから

『(今日も……楽しかったな……)』




……





影山side

今日、日向に頼まれてAの連絡先を教えた。Aも多分日向と話したいだろうし、実際教えたことを伝えれば嬉しそうにしていた。教えて良かったと少し思った



……



｢なぁ〜影山ー｣

『なんだよ』

｢影山春音さんの連絡先知ってるよな？｣

『当たり前だろ』

｢じゃあ教えて！｣

『は？』

｢だって春音さんと会う機会何てほぼ無いし俺もっと春音さんと話したい！｣

『……ガラケーだったよなお前』

｢おう！｣

『じゃあメールアドレスと電話番号でいいか？』

｢おう！ありがとな！やったーこれで春音さんとまた話せる｣



……



Aの交流関係で１番の不安要素が強いのは及川さんだ。多分及川さんはAの事を気に入ってると思う。及川さんはとてもモテるしカッコイイんだと思う。Aはそういうの興味ないと思うけどやっぱり心の底でもしかしたらAが及川さんに惚れてしまうんじゃないかって思ってしまう

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