３２７話 ページ10
紫色の髪に、目の下のクマ、いつもよく見ている顔だ
「あぁ！」
「普通科C組、心操人使くんだ」
「「わぁぁぁ！！！」」
『やっと来たね』
嬉しさで私の頬は緩みっぱなしだ
「今回の特別ゲスト、ヒーロー科編入を希望している心操人使くんだ」
「ヒーロー科に編入を希望！」
「あ、あれ相澤先生の捕縛具？」
「オリジナルかな？」
「よろしくなー！」
「会話をすると洗脳されちゃうんだよね」
「初見殺し」
「でもさぁ、緑谷かかったけど、解いてたよな」
「正直、まぐれ破りだけどね」
「心操、一言挨拶を」
「……心操人使です。何名かは既に体育祭で接したけど、拳を交えたら友達とは、そんなスポーツマンシップ掲げられるような気持ちのいい人間じゃありません。俺はもう何十本も出遅れている。悪いけど必死です。俺は立派なヒーローになって、俺の個性を人の為に使いたい。この場の皆が超えるべき壁です。馴れ合うつもりはありません」
その言葉に拍手を向ける生徒達。人使の思いが伺える言葉だった
「おぉ〜！ギラついている」
「引き締まるな」
「初期ロキを見ているようだぜ」
「そうか？」
「いいね彼」
「じゃ、早速やりましょうか」
「戦闘訓練だ！今回はA組とB組の対抗戦。舞台はここ、運動場γの一角、双方4人組を作り、1チームずつ戦ってもらう」
「4人ひとチーム？楽しそうだね」
「楽しそう！」
「心操を加えると42名、この半端はどう解決するのでしょうか」
「心操は今回2回参加させる。A組チーム、B組チームそれぞれに1回ずつ、つまり5試合中1試合は5対4の訓練が出てくる」
成程ね。42で偶数だけど人使を両組に組ませるため、何れか1試合は5対4の試合も出てくるわけね
「そんな！4人が不利じゃん！」
「ほぼ経験のない心操を4人の中に組み込む方が不利だろう。5人チームは数的有利を得られるがハンデもある。今回の状況設定は
「
「シンプルでいいぜー！」
「うぉぉ！ヒーローであり相手にとっては
「ヒーローでよろしいかと」
『(ヒーローであり相手にとっては
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