３４１話 ページ25
お茶子の個性により宙へと飛ばされる三奈
「ご、ごめん！」
「試合前に個性使うなよ！消滅させんな！」
『(出久……)』
オールマイトと個性のことがあるから接触するのはやむ得ないかもしれないけど
『(そんなにくっ付いてたら怪しまれるよ……)』
あの2人嘘下手そうだし、その内バレてしまうのではないかとヒヤヒヤする。けど相手に讓渡する個性なんて例を見ない個性だし、その発想に行き着く人はまぁ、あまり居ないだろう
……
「第3試合のステージは今まで使用していた場所から2ブロック東側に移動したエリアだ。よーし！次行くぞ！第3試合準備を！」
「遂に飯田くんの出番だね」
「うん、炎と氷……2つの広範囲攻撃を持つ轟くんにスピードの飯田くん、索敵能力に長けた障子くんに近接戦闘を得意とする尾白くん、バランスの取れたいいチームだと思う！」
「こっちには轟が居るし、楽勝だろ」
「侮ると墓穴ほるぞ〜？」
「分かってらい！！」
攻守共にバランスの取れたチームだ。このチームはどんな試合になるのか
『楽しみだ』
……
「さっきの反省聞いとらんかったんか……」
B組の鋭児郎に似た彼が辺りを壊す。その姿に呆れるブラド先生、そして暴れている音で天哉達が異常に気づく
「金属音が断続的に響くいている、恐らく鉄哲の仕業だろ」
「オラオラぁ！！！」
『……(脳筋だな)』
「鉄哲！向こうには轟居るんだぞ！」
「気にしねぇー！」
「やっぱり考え無しに生きてんじゃねぇーか」
「ま、これはこれでやれることあるんじゃね？」
「柔軟な思考回路しろよー！！」
「already！ Don't do anything blind！(もう！闇雲なことわらないで！)」
「ほら、ポニーも英語出ちゃってる！方怒り！」
「Tetsutetsu is definitely not wrong.I think what he's doing will be a strength for us.(鉄哲もあながち間違っちゃいない、彼のやっていることは我々の強みになると思うよ)」
「柔軟な対応かよ柔造」
「あっははは来いや！来いや！」
B組はカオスの状態、A組は冷静に状況を把握する
「金属破壊音、続いている。音の響きからして周囲を破壊しているようだ」
「向こうの意図は恐らく正面戦闘」
「ガチンコ勝負って事か、なら対応も取りやすいな」
「あぁ、よし！やるぞA組！チームC！！」
「くしゅん」
「大丈夫かい？君でも風邪を引くのか？」
「多分大丈夫だ」
くしゃみをする焦凍、確かに冷却できるし風邪って引くのかな
『(噂されてたりして)』
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