３３０話 ページ13
1試合目、数が多い分バラけない作戦で行くのかA組ら固まって動いていた
『(梅雨ちゃんが保護色で見えないようにしている)』
B組の個性あんまり把握してないんだよね……画面越しだとステータスが見れない。今のうちに対戦相手の個性だけざっと確認しとくか……
『電気と人使をどうにかしたいって思うよねB組は』
逆にA組としては茨の子をどうにかしたいってところかな……甲司の索敵で様子を確認。その時B組の獣のような男の子が梅雨ちゃんと鋭児郎を襲った。飛ばされる2人
『(茨の子が囮か……)』
「仲間を巻き込む放電はできないだろ！！」
モニター越しで聞こえる声。皆を巻き込んでしまうため電気は攻撃ができない。そしてB組の個性により甲司が封じられる
「よっしゃぁ！蹴散らせ宍田ー！」
「任されましたぞぉぉぉ！」
「お疲れ様でしたー！！」
捕まる……その瞬間、獣の男の動きが止まる
『！』
「洗脳された！？あいつ俺の声で喋りやがった！」
「あのマスク……！」
『変声機か』
人使の個性にピッタリのアイテムだ。声を真似されれば分からない為、誤って返事をしてしまう。容易に洗脳できてしまうだろう
そして人使は捕縛具を使い捕まえようとするが、実力差だろうか動くのはB組の方が早かった
「起きろ宍田！起きろって」
衝撃があると洗脳が解ける事は周知済みであった。叩かれ、獣の彼は目を覚ます……がその一瞬、電気がB組へと攻め入った。勢いで電気を掴み、捕らえたかのように思えたが
『そうなったら無理だよね』
電撃により獣の彼は痺れるが倒れることなく、電気を投げ飛ばす。大体の人間であれば電気の個性を浴びれば痺れて動けなくなるものだが……振り抜けるなんて
「宍田！」
助けに来た人を梅雨ちゃんが舌を使い拘束する。そしてそのまま牢まで運ぶ。が、獣の彼は帯電を諸共せず、梅雨ちゃんを追いかけた
「B組の宍田……なんてパワーだ」
「梅雨ちゃん……！」
「大丈夫。A組には、彼がいる」
飛ばされた鋭児郎が瓦礫の下から抜け出す。そして甲司を拘束していた壁を破壊した。そして2人で獣の彼に応戦する……が個性を解く事により隙間を抜ける。そして瞬時に個性を使い強化すれば、そのまま鋭児郎達を捕まえ、投げ飛ばした
投げ飛ばされた先に居るのは、茨の彼女
『(空中じゃ鋭児郎は上手く動けない)』
そして茨の彼女に鋭児郎は捕まった
「切島くんが捕まった！」
「とはいえ……蛙吹くんも円場くんを捕らえている」
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