E組の新米先生の好きな人【ハイキュー】【暗殺教室】

｢飲み会の時間｣ ページ12

あんなに練習が長引くとは思わなかった…

慌てて新幹線に乗り込み、付いたのは夕日も沈んだ時間帯。

人を避けつつ、言われていたお店に向かう。

岩ちゃんの名前を伝えると、若い店員は多分岩ちゃんたちが頼んだと思われる、お酒と軽いツマミを乗せたお盆をもちながら案内してくれた。

｢おせーぞ及川｣

けらけらと、マッキーとまっつんが笑う。

｢あんなに練習が長引くなんて思わなかったの！｣

愚痴を言いつつ、岩ちゃんの隣に座る。

『あー、もうやだ妹』

｢なにいってんすか｣

矢巾っちに宥められてるAがいた。

『雪花が20歳で結婚なんてするからあああ』

｢まぁまあ｣

『私彼氏もいませんけど』

"彼氏がいない"その言葉がすごく嬉しかった。

『あ、徹だ、久しぶり。テレビで見てたけど(笑)』

なんというか、少し見ないうちに、変わっていた。

｢え、A変わったね｣

『え、なんで』

ぱくり、とポテトフライを食べて笑顔になるA。

食べるの好きなところはそのまま。

｢なんというか、綺麗になった｣

『あら、ありがと』

笑ってる顔はあまり変わってないけどね。

俺が好きな、目を細めて柔らかい笑顔。

高校の時は可愛かったけど、今はそれと同じぐらい綺麗にもなってる。

やっぱり俺は今でもAに夢中みたいです。

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