２８６話 ページ9
｢大丈夫、お前は……誰より立派なヒーローになってる。この未来だけは絶対に変えてはいけないな……だから、笑っていろ｣
｢っ……！｣
｢笑おう、元気と平和のない社会に……未来は……来ない｣
そう言って、彼は旅立った。無機質な音だけが部屋に響き、そしてナイトアイは笑っていた
僕達は今日かけがえのないものを失った
……
『……っ』
目を覚ませばそこは白い部屋。薬品のような匂いがし、ここが病院ということが分かった
ゆっくりと起き上がろうと身体を動かすが、どうも上手く動かない
『痛たた……っ』
劈くような痛みが身体全体を巡った
『みんなは……』
個室なのか、誰も居なかった。ナースコール押そうか否か迷っていると扉が開く音がした
｢起きたのかい｣
『おばあちゃん』
｢リカバリーガールと呼びな。あんた酷い怪我だよほんと｣
『みんなは』
｢……他のみんなも酷い怪我だったが命に別状はないよ｣
『……そう』
何となく、いや、その命に別状ないはナイトアイを除くみんなという事は分かっていた。リカバリーガールの神妙な面持ち、察したがこれ以上何も聞かなかった
『(痛いな)』
ズキズキと胸が痛むこの感じ。死を目の当たりにした。これがヒーローなんだって、ヒーローは命と向き合うものでもある。分かっていたはずなのに、いざ目の前にすると身体が拒絶反応を起こす
『(認めたくない現実)』
認めなくなくても認めなければいけない。そして前を向かねばならない
『(それがヒーローだから)』
｢ほら、また治癒させてもらうよ。ぶちゅー！｣
リカバリーガールに治癒してもらい。だるさと引き換えに身体の痛みは大分と引いた
｢それと目が覚めたんなら、病院の先生の所に行くんだね｣
『？』
｢何でも話があるらしい、個性についての｣
『分かりました』
リカバリーガールはその場を後にした。みんなが無事だと言うことが分かりホッとし、身体を倒しベッドに倒れ込む
『話……か』
なんの話……なんだろうか
……
｢もうこの力は使ってはいかん｣
そう言葉を浴びせられた。リカバリーガールが去ってから数分後、私が起きたことを知った看護師さんが私を診察室のような所へ連れて行った
そこで言われたのは、私のこれからに関わること……私はそれが受け入れられずに居た
それは
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無気力boy(プロフ) - 冰輪さん» コメントありがとうございます。途中まで夢主抜きの視点で書いていたのに忘れて登場させていましたね。すみません訂正致します。指摘ありがとうございます。 (1月14日 8時) (
レス) @page23 id: e4d4ff4941 (このIDを非表示/違反報告)
冰輪(プロフ) - 文化祭の出しもの決めのときインターン組は補修なのに夢主ちゃんはいるのなんで？ (1月14日 0時) (レス) @page21 id: 3dfd0d46a5 (このIDを非表示/違反報告)
無気力boy(プロフ) - AYさん» コメントありがとうございます。更新頻度低くて申し訳ございませんがちょくちょくしてくので見に来て頂けると嬉しいです。 (12月16日 14時) (レス) id: e4d4ff4941 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！更新楽しみにしています✨頑張ってください！ (2023年4月5日 22時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
無気力boy(プロフ) - にゃん丸さん» コメントありがとうございます。かなり更新頻度低くはありますが完結はさせる予定なので、気長に待って頂けると嬉しいです＜(_ _)＞ (2022年11月7日 9時) (レス) id: cebefb1503 (このIDを非表示/違反報告)
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