２８８話 ページ11
撃たれた破壊する銃弾のおかげで私は新たな可能性を見出すことができたが、皮肉にもそれは私に限界を指し示すものでもあった
｢その弾を受けた事により、前よりも因子はバラバラになりやすくなった。今なら祖父さんの時よりも簡単に色んな個性が使えるだろう｣
『じゃあ……！』
｢だが逆に言えば、それだけバラバラになってしまえば、君の望まぬ形、まさに脳無のような存在になってしまうかもしれない｣
『！』
脳無……連合によって生み出された。個性を複数与え、全てを破壊された人間兵器。確かに個性を組み変えれば私は複数個性を持つことができるかもしれない、それは異型型でも何でも……
『(個性に慣れるからこそ幅が広がる)』
慣れるということはバラバラにすることに慣れるということ、先生の言う通りバラバラになりやすくなれば、私の意思に反して勝手に組み換えられるなんてこともありそうだ
｢君の個性はすごい。他人や自身の身体能力を底上げ、減少させるだけでも十分武器になるはずだ｣
『……』
｢君次第とは言えど、僕はこれ以上｣
能力連鎖は使うべきではないと思う
新たに叩きつけられた私の現実であった
……
そして、雄英への帰還。エリちゃんに会うことは叶わなかったが、助かったようで本当に良かった。ミリオ先輩は個性を無くし、師を無くし……とても辛い状況にあるはずだ
『(何も言わない方がいい)』
私じゃ分からないから。私にはかける言葉が思いつかないから、そっとしておくのが1番だって思うんだ
『(出久はそうじゃないんだろうけど)』
病院の自動ドアに向かって歩みを進めれば警察官が数人
｢桐生さん、退院後直ぐに申し訳ございません。死穢八斎會事件の事情聴取のため、署までご同行願います｣
『はい』
私や出久達、死穢八斎會の事件に変わった雄英のみんなが帰れるのがもう少し先のことであった
『もう……こんな時間か……』
辺りは暗くなっており、もう夜だった。視線を先の方へ向ければそこに居るのは出久達4人
『出久、鋭児郎、お茶子、梅雨ちゃん』
｢｢A！/さん！/ちゃん！｣｣
私の名前を4人が同時に叫ぶ。どうやら4人ともさっきここに着いたようだった
｢リューキュウの事務所で色々と手続きがあったの｣
｢こっちもだよ｣
｢なんだが……久しぶりに帰ってきた感じがするね｣
｢えぇ……！｣
私を含め5人は寮の方を見上げる
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無気力boy(プロフ) - 冰輪さん» コメントありがとうございます。途中まで夢主抜きの視点で書いていたのに忘れて登場させていましたね。すみません訂正致します。指摘ありがとうございます。 (1月14日 8時) (
レス) @page23 id: e4d4ff4941 (このIDを非表示/違反報告)
冰輪(プロフ) - 文化祭の出しもの決めのときインターン組は補修なのに夢主ちゃんはいるのなんで？ (1月14日 0時) (レス) @page21 id: 3dfd0d46a5 (このIDを非表示/違反報告)
無気力boy(プロフ) - AYさん» コメントありがとうございます。更新頻度低くて申し訳ございませんがちょくちょくしてくので見に来て頂けると嬉しいです。 (12月16日 14時) (レス) id: e4d4ff4941 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！更新楽しみにしています✨頑張ってください！ (2023年4月5日 22時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
無気力boy(プロフ) - にゃん丸さん» コメントありがとうございます。かなり更新頻度低くはありますが完結はさせる予定なので、気長に待って頂けると嬉しいです＜(_ _)＞ (2022年11月7日 9時) (レス) id: cebefb1503 (このIDを非表示/違反報告)
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