消滅少女【第3章】 (ページ8)

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８７話ページ8

「緑谷、轟逃げるぞ！今の行為でハッキリした。個性は分からんが、さっきお前が散々見せびらかした右ポケットに入ってたこれが……常闇、爆豪だな。エンターテイナー！」

「障子くん！」

「ほーほー！あの短時間でよく！さすが6本腕」

爆豪、常闇を救出し俺達はその場を離れようとする

『よし、でかした！障子！』

「アホか「いや待て……」」

『！』

俺たちが立ち去ろうとした目の前に脳無が現れる

『こっちだ！』

Uターンし別の場所へ行こうとした俺たちの目の前に見覚えのある黒い靄

「『！！』」

「こいつは……！」

『USJにいた……』

「ワープの！」

「合図から5分経ちました。行きますよ荼毘」

「ごめんね出久くんまたね」

「とう！」

「待て……まだ目標が」

「あーあれはどうやら走り出すほど嬉しかったみたいなんでプレゼントしよう」

「『！』」

「癖だよマジックの基本でねものを見せびらかす時はさ、見せたくないものがある時だぜ」

仮面の男は自ら仮面を取り舌を出す、すると舌の上には見覚えのあるビー玉

「『ま、まさか！！』」

障子の持っている玉が変化する

『俺の氷か！』

「そう……氷結攻撃の際にダミーを用意し、右ポケットに入れておいた」

「クソ！」

「右手に持ってたもんが右ポケットに入ってんの発見したらそりゃ……嬉しくて走り出すさ！」

消え去る前になんとか……っ！俺達は全力で走る

「待てーー！！！」

「そんじゃおあとがよろしいようで」

『(消える……っ！)』

そう思った時、光るレーザー、それは仮面の男の顔面に直撃し、仮面が割れる

「青山くん！」

青山の個性だった……そして爆豪、常闇は宙に放り出される

俺も障子もそれを目掛けて飛び出す。緑谷は限界のようで倒れた

『！』

あと少し……手が届く……そう思った時、手は空気を掴んだ

『っ！』

「悲しいな……轟焦凍」

倒れる俺……救えなかった、奪い返せなかった。あと少し……少しだったのに……っ！

「確認だ。解除しろ」

「俺のショーが台無しだ」

そう言って仮面の男が個性を解除すると、玉は変化し常闇、爆豪へと変化する

「問題なし……お前も早く来い」

『！？』

敵(ヴィラン)がそう言うと物陰から出てきた一つの影

『な……なんで……』

「……」

白い髪……見覚えのあるその姿

『無希……』

「行くぞ」

無希はゆっくりと敵(ヴィラン)の方へと歩いていく