消滅少女【第3章】 (ページ25)

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１０４話ページ25

緑谷は何か考えている

情けねぇーが何も案がない

『(緑谷……頼む)』

あいつらを救う方法を……

「全てを返してもらうぞ！オール・フォー・ワン！」

「また僕を殺すか？オールマイト！」

オールマイトまで現れる。大規模な戦いだ

オールマイトと互角……なんだよあの男は……

「心配しなくてもあの程度じゃ死なないよ、だからここは逃げろ弔、その子達を連れて」

『！……』

やばいこのままじゃ……何か何かないのか！？

「ちょっと！あなた彼やられて気絶してんのよ！よく分かんないけどワープを使えるなら貴方が逃がしてちょうだいよ！」

「僕のはまだ出来たてでねーマグ姉、転送の距離は酷く短い上、彼の座標移動と違い僕の元へ持ってくるか僕の元から送り出すしか出来ないんだ。ついでに送り先は人、馴染み深い人物でないと機能しない、だから黒霧にやってもらう」

オール・フォー・ワンの力で黒霧の個性が発動する

「個性強制発動！さぁ行け！」

「先生は……？」

「常に考えろ弔、君はまだまだ成長できるんだ」

「先生……」

「行こう死柄木！あのパイプ官位がオールマイトを食い止めてくれてる間に駒持ってよ！」

「めんっどくせぇ！！」

囲まれる爆豪くん

『……』

私はその光景をじっと見つめているだけ

私は爆豪くんを逃がすことも捕まえることも出来ない

情なんて持ってなかったのに

これも轟くんの影響か……

いや、それだけじゃない、雄英の先生や皆の……

記憶を戻す前、暖かったあの頃を思い出す

『(もう戻れないんだな……)』

緑谷side

僕は……僕らは戦うことが許されない……せめて隙が……！どこか！一瞬でいいかっちゃん達を助け出せる道はあるか！？かっちゃん達が助かれば、オールマイトも存分に力を出せる！どこだ、そのルートは、どこにある？違う、ダメだ。どこかに必ず！

『……！飯田くん、皆！』

「ダメだぞ！緑谷くん！」

『違うんだ。あるんだよ！決して戦闘行為にはならない、僕らもこの場から去れる。それでもかっちゃん達を助けれる方法が！』

「言ってみてくれ」

『でも、これはかっちゃん次第でもあって……この策だと多分僕じゃ成功しない、だから切島くん！君が成功率を上げる鍵だ！』

「！」

『そして……無希さん……彼女に至っては無希さん自身の意志による……』

かっちゃんはどうにかなるかもしれない……でも無希さんは……