消滅少女【第3章】 (ページ24)

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１０３話ページ24

「あ”ぁ？」

「敵(ヴィラン)連合よ、君らは舐めすぎだ……少年の魂を警察の絶え間ぬ捜査を……そして我々の怒りを！！おいたが過ぎたな、ここで終わりだ……死柄木弔！」

「オールマイト！これがステインの求めたヒーロー！！」

「終わりだと？ふざけるな……始まったばかりだ……正義だの平和だのあやふやなもんでフタされたこの掃き溜めをぶっ壊す……そのためにオールマイトを取り除く……仲間も集まり始めた……ふざけるな……ここからなんだよ……黒霧！！！」

けれど黒霧は気絶させられる……もう本当の終わりだ

『(このまま何事もなく終わってしまえば)』

私が捕まる。それでいい……あの本も使わなくていいのだから

「分かるかね、もう逃げ場はねーってことよ。なぁ死柄木聞きてぇことがあるんだが、お前さんのボスはどこにいる」

「やつは今どこにいる」

やつというのは多分オール・フォー・ワンのこと。どうして彼らが知っているのかは知らない。あの男は裏社会の者にしかそれも極一部にしか知れ渡っていないというのに

「死柄木！！」

「お前が！！嫌いだぁぁぁ！！！」

『！』

死柄木弔がそう叫んだ瞬間、無数に出てくるワープゲートそして脳無

「脳無！？何もない所から！なんだあれは！」

「エッジショット！黒霧は！？」

「気絶してる……！こいつの仕業ではないぞ！」

『(あの男の……)！！』

一瞬だった。私と爆豪くんを包むようにして現れた泥のようなワープゲート

「爆豪少年！無希少女！」

そして視界は暗くなり、何も見えなくなった

……

視界が明るくなる。するとあの場所……脳無が置いてあった場所だった

「悪いね爆豪くん」

奥から現れた男

『オール・フォー・ワン……』

こいつのせいでお母さんは……力が入る

「先生……」

「また失敗したね……弔」

死柄木弔の方へ歩み寄るオール・フォー・ワン

「でも決してめげてはいけないよ？またやり直せばいい、こうして仲間も取り返した。この子も、そして弔のお気入りもね？君が大切な駒だと判断したからだ……いくらでもやり直せる、そのために僕がいるんだよ、全ては君のためにある」

手を差し伸べる

『(結局……)』

こいつがいる限り終わらない。ずっと続くだけだ

あの本を……使わないと……

あの本を使ってあの男を消さないと

終わらない

轟side

あの男が現れた瞬間、竦んで足が動かなくなった

『(あそこに無希が……っ)』