消滅少女【第3章】 (ページ2)

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８１話ページ2

存在感を消すと言ってもいいだろう……存在感を消すなんて自らできるものではないのかもしれない

『……』

彼が私の方を見る

葉隠さんはやばいといった感じでいるが、障子くんは気づかない

「！？」

そしてゆっくりと近づき、肩を叩く

「！！」

何が起きたのか分からないのか障子くんは目を丸くする

「な、何が……さっき見た時は……誰も……『居たよ』！？」

『ずっと君の目の前にいた』

「そんな……馬鹿な」

「ホントだよ障子くん」

「葉隠……」

「どうやってやったんですか！？」

気になるといった感じでキラキラとする葉隠さん、そして障子くん

『視線誘導だよ』

「視線誘導？」

『ミスディレクションとも言う、他の所に注意を向け、自分の存在を消す、手品とかもそれの一種だよ』

「なるほど……」

『存在を消した上で、それをすれば、目の前に居ても、誰も気に止めない、空気と一体化する』

「ほぇ……私もできるかな……それ！」

『……うん、出来るよ』

「ほんとですか！？」

『うん、訓練を積めば出来る、それに葉隠さんは透明人間だし、私よりも高度な技術を取得出来ると思う』

「！！……よーし！やってみるぞー！」

「あの」

『……？』

「もし、無希さんのような敵(ヴィラン)が現れた場合どう対処すれば」

障子くんが質問する

『目に映るものだけが真実ではない』

「！」

『常識に囚われなくてもいい、敵(ヴィラン)は必ず死角からやってくる、そう思っていて、正面突破してきたら、動揺し対処が遅れる』

「ふむ……なるほど……」

『敵の行動パターンを幾つも考えておく、想像力、発想力が大事……自分の常識に囚われないこと』

「分かりました、ありがとうございます」

丁寧にお辞儀をする障子くん

『透明人間の葉隠さんを探せられるその複製腕……かなり隠密活動をする敵(ヴィラン)にとって強敵だと思うから、自信もっていいよ』

「！……はい！」

B組が来た

「なんだ……この地獄絵図」

まぁ……そう、思うよね

そしてB組も入れ、時間いっぱい訓練をした

……

夕食……

「さ、昨日言ったね！世話焼くのは今日だけって！」

「己で食う飯くらい己で作れー！カレー！！」

今日は各自で作る

「轟ー！こっちにも火ちょうだーい」

轟くんが呼ばれる

「爆豪、爆発で火付けれねー？」

「付けれるわクソが！」