３話 ページ6
｢あ、それでデヴィブはどこに？｣
｢ふふっ、研究室に居るわ！長年やってきた研究が一段落したらしくて、それでお祝いにサプライズを兼ねてマイトおじ様をこの島に招待したの！｣
｢そういう事か！ちなみに今回デヴィブはどんな研究を？｣
｢それが守秘義務があるからって私にも教えてくれないの｣
｢科学者も大変だな｣
完全に忘れさられてる。なんとも言えない気持ちで唸っているとオールマイトがやっと声をかけてくれる
｢あ、緑谷少年！彼女は私の親友の娘で｣
｢メリッサ･シールドです！初めまして｣
そう言って彼女、メリッサさんは握手を交わそうと手を伸ばしてくれる
『そういう事か……』
オールマイトとの親友ではなく、その娘さんだったなんて、勝手な憶測を立ててた自分が少し恥ずかしく声が漏れてしまう
｢ん？何？｣
『あ、いえ！』
伸ばしてくれた手をグローブを外し握る
『初めまして！雄英高校ヒーロー科1年、緑谷出久と言います』
｢雄英高校……じゃあマイトおじ様の｣
『はい！生徒です！』
｢緑谷少年は未来のヒーロー候補さ｣
｢すごーい！マイトおじ様の教え子なんて！将来有望なのね！｣
そう言って顔を近づけるメリッサさん。顔を近づけられ、そんな事を言われる焦る僕
『いえ、僕は！まだ修行中の身というか、なんというか……』
｢どんな個性を持ってるの？｣
『パ、パワー系です！』
ゆっくりと僕の周りを巡回しジロジロ見つめるメリッサさんに対し、女性に不慣れな僕は動揺しそれどころではなかった
｢カッコイイけど……オーソドックスなデザインね……補助的なアイテムも見当たらないし｣
『(ち、近い！！)』
｢！……コスチューム改良した方がいいんじゃ……｣
手まで握られ、そっと触られる。僕の心臓はもう爆発寸前であった
｢おっほん！メリッサ……そろそろ｣
｢あ！ごめんなさいつい夢中になって。早くパパを喜ばせてあげなくちゃ！こっちです！マイトおじ様〜！｣
……
メリッサに連れられ、研究所のようなところに着く
｢私がぁぁぁ！！再会の感動に震えながら来たァァァ！！！｣
そう叫びながら登場するオールマイト、驚きで固まっているのか静かな空気が辺りを包む
｢オールマイト……！本物」
｢あはははは！！！｣
そして男性の一人を抱きとめクルクル回る
｢わざわざ会いに来てやったぜ！デヴィブ！｣
｢どう？驚いた！？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
