５６話 ページ17
何をするのかは知らない。色々と行事や、連絡がある場合は相澤先生が事前に言ってくれてたりする、それは私だけの特権と言えば特権である
『(期末テスト……)』
テストの成績も悪くないし、演習試験あるだろうけど
『(多分私は……)』
……
「期末テストまで残すこと1週間だが……お前らちゃんと勉強してるだろうな、同然知ってるだろうが、テストは筆記だけ出なく演習もある。頭と体を同時に鍛えておけ、以上だ」
相澤先生が出ていくと大声を上げる2人
「「全く勉強してなーい！」」
テスト勉強をしっかりしている人、していない人ときっちり分かれる。一応この雄英高校に入ったのだから普通よりは勉強は出来るはず、それでもこの雄英高校に集まった生徒と比べてしまうと、勉学は優劣がしっかりつく
「無希はテストどうだ？」
『別に……』
「あ……そういえば2年だったな」
轟くんは私が1つ上であることを忘れていたようだ
「無希先輩ずるいよなー！」
「俺たちと同じ授業受けてじゃん」
『そうでもない……』
だって……1年生の時の記憶なんて“無いし”
『テストだけ私のだけ違うから』
「え、そうなんですか！？」
『うん』
私は中間の時のテストを見せた
「ほんとだ……違う」
「応用ばかりで少し難易度が高いですわね」
「これならフェアになりますもんね」
「その状態で……」
『？』
「クラス4位……」
「頭良さそうには見えるけど」
「ほんとに頭いいんだもんな……」
『……』
みんながジトーっとこっちを見る。そんなことを言われてもどうしようもない
……
お昼休み……いつもなら轟くんと食べてる……特に決めてるわけじゃない……でも私が先に座っていたら轟くんが来るし、轟くんが先に座っていたら、私は轟くんの所へと行く
決めたわけじゃないし、約束したわけじゃないけど何故かいつも轟くんと居ることが多い
でも今日は轟くんが先生に呼ばれたので居ない、そしたらお茶子ちゃんが誘ってきた
「演習試験か……内容不透明で怖いね」
「突飛なことはしないとは思うが……｣
「筆記試験は授業範囲内から出るから、まだ何とかなるけど」
「まだ……なんとかなるんや」
そう言う緑谷くん、緑谷くんは頭がいいらしい……確かに筆記試験は普段の授業さえ聞いていればなんとなくでも解ける
「演習試験……何するんだろう」
「一学期やった事の総合的内容……」
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