消滅少女【第2章】 (ページ14)

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５３話ページ14

緑谷side

「スゲーなあのメンツ」

「A組の実力者揃いじゃん」

「爆豪、轟、八百万、梅雨ちゃん、無希さん」

「機動力高ぇわ、推薦入学者いるわ、めっちゃ豪華じゃん」

「誰が勝つと思う？」

「俺は爆豪だな！あいつの勝利への執着は半端ねーぜ！漢だ！」

「轟じゃね？あいつすげーもん」

「オイラは八百万かな、創造で作れば楽勝だぜ！」

「うちは梅雨ちゃんかなー？梅雨ちゃん跳躍凄いし、バランス感覚もあるから……デクくんはどう思う？」

僕に話を振られる

『(誰が勝つか……)』

僕の予想……

『このメンツだと難しいな……かっちゃんは爆破で飛びながら行けるわけだし、轟くんは氷結で行く、速さだとかっちゃんと五分五分だろうし、蛙吹さんは跳躍が凄いけど、他の2人の速さを考えると若干不利かもしれない』

「八百万さんは？」

『八百万さんは創造で造られれば厄介かもしれないけど、造るのに速さもいるわけだし、造る速さよりもかっちゃんや轟くんが進む方が早い気がする……』

「凄いねデクくん、そこまで予想できるなんて！」

『い、いや……そんなこと……あくまで予想だし……結果は分かんないよ……』

麗日さんの言葉に照れる僕

「じゃあさ無希さんは？」

『無希さん……』

モニターを見る

平然としている無希さん

『素早さ、経験、バランス感覚……どれもクラスでトップの実力……だけど個性が使えない分、無希さん自身の身体能力で結果が変わってくると思う』

「確かに無希さん速いし、バランス感覚凄いし、どうなるかだよねー」

『(どうなるか……)』

楽しみであった

……

轟side

「それじゃあ行くぞー！スタート！」

スタートの合図がなる

先程と同様、上へと行く

「退けや！！オラァ！！」

爆豪が先陣切って前に出ようとするが、俺は氷結で滑り、前を許さない

『(やっぱ……爆豪速ぇーな)』

並ぶ、俺と爆豪

『(創造に時間がかかる八百万と跳躍だけの蛙吹には不利か……)』

これは爆豪との一騎打ち……俺も、多分爆豪も、そしてモニタールームの奴らも全員がそう思った

『……っ！』

ゾクッという寒気がし俺と爆豪は同時に後ろを見た

「『……？』」

誰も居ねぇ……そう思った時だった

『っ！』

無希は俺の隣に居た

『無希……っ！』

「無口女……っ！」

俺たちは焦る、個性を使わずに俺たちに追いついてきてきた無希の存在に、そしてあの寒気……殺られるそう感じたのだ