消滅少女【第2章】 (ページ2)

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４１話ページ2

『うん……話そう』

これからまだ時間はたくさんとは言わないけどあるんだから

『少しずつ君たちを知っていきたい』

これが私の出した答えだ

それから少しクラスメイトと話した。話すのが苦手だから、相槌をしたり、話を聞くだけであったが、それでも少し楽しいと感じた

……

「おはよう」

「「おはようございます！」」

「今日のヒーロー情報学、ちょっと特別だぞ」

相澤先生がそう言う

「コードネーム……ヒーロー名の考案だ」

「「胸膨らむやつキター！！」」

『(ヒーロー名)』

ヒーローを別に目指してるわけじゃない……それに……

思うことがあったが口には出さない。これは誰も知らない、限られた人しか知らない話

「というのも、先日話した。プロヒーローからのドラフト指名に関係している……指名が本格的化してくるのは経験を積み、即戦力として判断される2､3年から……つまり今回1年のお前らに来た指名は、将来性に対する興味に近い……卒業までにその興味が削がれたら、一方的にキャンセルなんてことはよくある」

「大人は勝手だ……」

「頂いた指名がそのまま自身のハードルになるんですね！」

「そう……で、その集計結果がこうだ」

結果は分かっている

分かっているのは自分の結果のこと

「例年はもっとバラけるんだが、2人に注目が偏った」

名前はない。理由は監視対象だから

『(職場体験の指名をさせないようにしてる)』

してるとしてもなかったことにしている。それは分かっている。私が監視対象であることくらい

私が学校の敷地内の家に居るのも、相澤先生が送ってくれるのも全て、監視対象であるから

別にそこは気にしてないし、必要最低限の生活の場所を与えてくれている、それも快適に過ごせるよう、かなりの面倒を見てくれている

生徒以外、学校にいる先生達はみんなそれを知っている

『……』

私がこの学校に居るのはただの偶然にすぎないのだから

「この結果を踏まえ、指名の有無に関係なく、いわゆる職場体験ってのに行ってもらう、お前らはUSJの時一足先に敵ヴィランとの戦闘を経験してしまったが……プロの活動を実際に体験して、よりある訓練にしようってこった」

USJ事件……

『(脳無……)』

あの時私の言うことをきいた

私は何故脳無が私の言うことを聞いたのか分からない

先生にも色々と質問をされたが

分からないのだ。何故彼が私の言葉をきいたのか