１９６話 ページ39
「爆豪少年は私の引退に負い目を感じていたんだ。そのモヤモヤを抱えたまま試験に臨ませ、結果彼の劣等感が爆発した。気づけず、メンタルケアを怠った大人の失態が招いた結果だったんだ」
「……」
オールマイトが何かを相澤に話すと俺達への捕縛が解かれた
「だからルールを侵したって仕方ない。で、済ますことは出来ません！然るべき処罰は下します。先に手を出したのは？」
『俺』
「僕も結構、ガンガンと」
「爆豪は4日間！緑谷は3日間の寮内謹慎！その間寮内の共有スペース清掃！朝と晩！プラス反省文の提出！！怪我については痛みが増したり引かないようなら保健室へ行け！ただし婆さんの個性には頼るな！勝手な傷は勝手に直せー！！ふぅ……以上！！寝ろ！」
謹慎処分を言い渡された。だがそれよりも気になるのは
『(A)』
「そういやこいつは……」
「あ、桐生少女は……」
「……」
『そいつは』
「？」
『そいつは俺ら探してただけだ』
「……」
「相澤くん」
「桐生の様子が」
「彼女も……私がメンタルケアを怠った。彼女は背負い込みすぎてしまったんだ」
「そういうことか……桐生はお咎めなしだ。何もしてないからな、でも気づいたならまず俺に言え。以上」
「……」
……
自分の部屋へと向かう、俺とAは同じ階のため一緒に居る
『……』
そしてエレベーターを使い階へと着く、本当ならばそこで女子と男子別れるのだが……
『来い』
俺はAの腕を掴み引っ張った
……
部屋へと着く。中に入り、適当に座らせる
「……」
相変わらず黙ったままだ
『っ！！』
痺れを切らし俺はAを引っ張り、そしてベッドに押し倒す
『何で何も言わねぇ……』
そう言おうとした直後、Aは俺の背中に腕を回し、そして俺は倒れ込むようにAへと覆いかぶさった。柔らかい感触に、ふんわりと俺とは違った匂いが鼻を掠めた。こいつから抱きしめられるのは体育祭以来だ
『な……「ごめん」は？』
「気づけなくてごめん」
『何が……「勝己が悩んでいたこと」！』
「なんにもないフリしてずっと背負っていたこと気づけなかった。苦しんでたのに……」
『そんなん……』
Aは謝る、顔は見えない
『そんなんお前だって一緒だろうが！』
Aの腕から逃れ、見下ろす。Aは腕で顔を隠していた
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無気力boy(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます。シスコンですね。そのまま続けて書いてたので気づかなかったです。ご指摘ありがとうございます (2020年2月27日 18時) (
レス) id: aded513bd5 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 163のところお兄さんからすると妹なのでシスコンなのでは…と思いました。面白くて楽しませてもらってます！頑張ってください！ (2020年2月26日 15時) (レス) id: 110b716f36 (このIDを非表示/違反報告)
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