１８０話 ページ23
試験をクリアし控え室へと向かう
控え室に着けば、そこそこの人数が居た
『げ……』
「桐生さんじゃないっスか！！」
夜嵐イナサがそこに居た
『……』
見つかってしまったらもう逃げれない
「流石ですね！桐生さん！雄英で1番目ですよ！」
『あ……うん』
他はまだなのか
「やっぱり俺が惚れた桐生さんっス！」
『あ……うん』
どストレートだな……良くも悪くも。でもこういう人は裏表がないというか、気持ちがすごく伝わる
『(暑苦しいけど……)』
轟side
試験を終え、控え室へと着く
『(結構居んな……)』
「マジっすか！！？」
『！』
聞き覚えのある大きな声、その声の方に目線を向ければ朝に会った、夜嵐イナサがAと話していた
『……』
「フェザーアイ！桐生さんのお兄さんなんスか！！俺フェザーアイさん好きっスよ！彼は熱いヒーローっス！」
「いや、熱くはないと……」
椅子に腰をかけ、その様子をじっと見る
『(推薦なら入試ん時に会ってるはずだが……)』
「お兄さんも凄ければ、妹である桐生さんも凄いんっスね！！……っ！」
一瞬夜嵐イナサと目が合うが睨まれる
『……？』
何故かは分からなかった
『(それよりもAが取られてんのが気に食わねぇ……)』
夜嵐イナサにAが取られ、少し、いや、かなり嫌な気分であった
……
『(クラスの奴ら来ねぇ……やっぱ個性知られてんのは厳しいか)』
そう思った直後、前から見覚えのある複数の顔が見えた
「轟さん！通過していたのですわね」
「流石だわ」
「他のみんなは？」
『Aだけだ1番最初がAで次が俺だ』
「Aさん流石ですわね」
「で、そのAは？」
『……』
俺は視線をAの方へと向ける。そうするとみんなも自ずと俺が視線を向けている方向を見るわけで
「げ、夜嵐イナサってやつに絡まれてるじゃん」
『あぁ』
「助けないの？」
『……』
「桐生さん！」
「勘弁してほしい……」
「死んでるな顔が」
「そろそろAが可哀想だよ……」
前までならアイツらの間に入って、Aを勝手に連れてっただろう、だけど
「俺惚れました！！」
「俺と付き合ってください！！！」
いきなり公開告白、変なやつだと思われるだろうが、そいつの言葉は真っ直ぐで本当にAが好きなんだと分かった
あんなに真っ直ぐ気持ちを伝えているアイツに俺が邪魔をする資格がない
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無気力boy(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます。シスコンですね。そのまま続けて書いてたので気づかなかったです。ご指摘ありがとうございます (2020年2月27日 18時) (
レス) id: aded513bd5 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 163のところお兄さんからすると妹なのでシスコンなのでは…と思いました。面白くて楽しませてもらってます！頑張ってください！ (2020年2月26日 15時) (レス) id: 110b716f36 (このIDを非表示/違反報告)
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