１７０話 ページ12
寧人はこちらに近づいてきて私を抱きしめた
「「な！！」」
その様子を見て周りも驚いた表情をする
『寧人……？』
「何攫われてんだよお前！」
『はい？』
「僕がどれだけ心配したと……はっ！」
寧人は自分の状況に気づいたのか驚いて直ぐに離れた
「心配なんかしてないんだから！勘違いすんなよ！」
『……』
「情緒不安定か」
『寧人』
「？」
『ありがと、心配してくれて』
私は寧人に向けて少し微笑みそう言った
「な、な、な……」
『……？』
「僕は僕は……」
寧人は何かをブツブツ言い始め、その様子を見た一佳が寧人を殴った
「あはは、ごめんね。ちょっとテンパってるみたいでこいつ」
完全にのびてる寧人
「でも本当に良かったよ、私も心配したからさ」
一佳は私の方を見て笑ってそう言った
『ごめん、心配かけて』
「いいよいいよ、こいつもさ攫われたって知った時凄い心配してたんだよね」
『！』
「そりゃもう、「何してんだあいつは」とか「大丈夫なのかよあいつは」、「A組のやつはAほっといて何してたんだ」とかさ、ほんと過保護かってくらい」
『そっか……』
他クラスの人にまで心配されてたんだな……少し嬉しく感じた。またお詫びとかおかしいかもしれないけど、寧人と一佳にお菓子でも作って渡そうかな……
……
「うぇー！毎日毎日大変だー！」
「圧縮訓練の名は伊達じゃないね」
「とはいえ、仮免試験まで１週間もないですわ」
「ヤオモモは必殺技どう？」
「うーん……やりたいことはあるのですがまだ体が追いつかないので少しでも個性を伸ばしておく必要がありますわ」
「梅雨ちゃんは？」
「私はカエルらしい技が完成しつつあるわ！きっと透ちゃんもビックリよ」
「お茶子ちゃんは？」
「……」
「お茶子ちゃん？」
「うぇ！！！」
驚くお茶子
「お疲れのようね」
「えー！いやいやいや！疲れてなんか居られないって！まだまだここから！」
「？」
『(どうしたんだろ……)』
「そのはずなんだけど……なんだろうね」
「「？」｣
「最近、無駄に心がザワつくんが多くてねー」
「恋だ！」
「な、何！？故意！？濃い！？鯉！？知らん知らん！」
「お相手は緑谷か飯田？一緒に居ること多いよねー！」
「ちゃうわちゃうわちゃう！」
「浮いた……」
お茶子は宙へと浮いていく。すごく動揺しているのだろうか
「誰ー！？どっち！？誰なのー！？」
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無気力boy(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます。シスコンですね。そのまま続けて書いてたので気づかなかったです。ご指摘ありがとうございます (2020年2月27日 18時) (
レス) id: aded513bd5 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 163のところお兄さんからすると妹なのでシスコンなのでは…と思いました。面白くて楽しませてもらってます！頑張ってください！ (2020年2月26日 15時) (レス) id: 110b716f36 (このIDを非表示/違反報告)
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