９４話 ページ16
「僕は、お前なんかに見惚れてなんかないからな！！」
「「は？」」
『……？』
見惚れる？何が……？
「僕は……僕は……あんなやつ」
何かブツブツと呟いている
「あ、ごめんな。Aちょっとこいつ今頭おかしいみたいで」
『(あ、そういうこと……)』
「またな！」
そう言って今度こそ離れていった
『(寧人なんか顔が赤かったけど)』
もしかして照れた？名前で呼ばれるとだいたいの人が照れるから、寧人も照れたのだろう。元から頭がおかしいとかなんとか一佳が言ってたし、そのせいでさっきあんなことを口走ったのだろう
『(面白いな)』
寧人はすごく面白い人と私の中で認識された
物間side
『僕は……僕は……』
さっきから動揺が隠せない
「おい、物間」
『は……っ！……何だ？』
「あんたさっきからおかしいよ」
『いや僕はおかしくなんてない』
そう、僕は至って普通である。別にA組のあの変なやつのことが気になるとかそう言うわけじゃない
「気になるの？」
『ぐふっ！』
「ちょっ！物間大丈夫？」
むせて変な器官に入った
「ほら水」
そう言われ渡された水を一気に流し込む
「あんた動揺しすぎ」
あんたそんなに分かりやすいやつだっけ？
そう拳藤は言う
『はぁ？何が』
「あんたさっきからAのこと見すぎ」
『！？……はぁ？僕が何であんな変なやつのこと』
「ほらそう言いながらまた見てる」
『うっ……』
あんなやつ……そう思ってはいるものも、何故か見てしまっている
「さっき見惚れたとか何とか」
『そんなこと僕が言うわけないだろ』
「嘘つけ、思いっきり食堂で叫んでたじゃん」
『……あれはそうあいつが悪い！あんな……』
そう、あんな……顔で笑うから
『僕は悪くない』
「あんた認めるのほんとに嫌だよな」
『認めるものなんて何も無い』
「はいはい｣
拳藤は呆れたようにそう言った
「でもさ」
『？』
「あんたの嫌味に対して、あんなに真剣にぶつかってくれた人初めてなんじゃない？」
『！……』
「いい子じゃん」
『それは……』
確かに自分で言うのも何だが性格はいいとは思わない、けどあいつは……
『……』
この事件から僕は彼女を見る度にぼーっと見つめることが多くなった。見かける度に全く変わらない表情、表情筋生きてるのかよと言いたくなるくらいに動かない顔だが、あの時、あの一瞬、僕に見せてくれた笑顔は忘れることはなかった
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無気力boy(プロフ) - ともえさん» コメントありがとうございますorご指摘ありがとうございますm(*_ _)m今後とも誤字ありすぎで酷いかも思われますが今後ともよろしくお願いします(*´ｰ｀) (2018年9月25日 23時) (
レス) id: 947057a2b9 (このIDを非表示/違反報告)
ともえ(プロフ) - 面白かったです！21ページの林間が臨海になってます (2018年9月25日 21時) (レス) id: 3030554e8b (このIDを非表示/違反報告)
無気力boy(プロフ) - ニャル猫さん» 楽しみにしてますね(*´ｰ｀) (2018年8月9日 16時) (レス) id: 947057a2b9 (このIDを非表示/違反報告)
ニャル猫 - ありがとうございます。弐のインターン編のはオリジナルでヒロバトに出てくるヒロアカ原作者のヒロアカ前の漫画元に作られたヴィランとの話にする予定です。 (2018年8月9日 16時) (携帯から) (レス) id: 4d7df88368 (このIDを非表示/違反報告)
無気力boy(プロフ) - ニャル猫さん» 僕自身一時期都市伝説や怪異を漁ってた時期があったんですが、全く知らない都市伝説とか出てきてこんな都市伝説とか怪異居たんだ……とすごく勉強(？)になりました。話も面白かったです！引き続き更新頑張ってくださいm(*_ _)m (2018年8月9日 14時) (レス) id: 947057a2b9 (このIDを非表示/違反報告)
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