花が咲くのは誰のせい？ (ページ6)

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花はお好きですか？-2- ページ6

｢おい、何回言ったらお前は分かるんだ？｣

ドスの効いた声が聞こえる

やばい、今度こそとって食われる汗

こそこそと隠れていたけど、体力が限界にきているのが分かる
ここで捕まってしまえばどんな酷いことをされるのか分からない

大きな石に隠れている咲姫はある人物に見つからないように必死になっていた←

ガシッ！！

咲姫｢いたっ！！痛いです！！ごめんなさい！！｣

｢俺が、何度、お前に、動くなと、言った？？｣

咲姫｢はい、3度か、4度くらい…泣｣

｢これで6度目だ！！！！｣

咲姫｢はいぃ…ごめんなさいぃぃ…泣｣

私の髪の毛を雑草の如く掴んでるこの暴君
この人は私があの黒川に落ちた時助けてくれた方……のはずなのですが、いささか暴君です←
痛い、痛すぎます←

｢早く戻れ
全く何回言えば済むんだ…
あぁ、この俺がおなごに手を出そうとは…
いや、このものはおなごではない
このものは巣から落ちたアホドリだ｣

まったく…とため息をつきながらそそくさと歩いていった

私は体力がここで尽きたみたいで少し休憩しないと動けない状態だった
それに気づいた暴君様は私のことを軽々と持ち上げ、寝所に向かい始めた
あんなに暴力をしてきた癖に持ち上げている腕は優しい
ところで、ほんとにこの服コスプレなのか…
いや、でも普通に着こなしているこの暴君様すごい…
私も着させてもらってるけど、裾が長い割には素材も軽くて何枚も着てもフワフワと浮いて邪魔にならない

そう言えばあの変な人もコスプレみたいな着てたな…と考えているといつの間にか寝所に着いていた

暴君様が寝所に上がり、ブーツを脱ぐ

咲姫｢あ、私も靴！｣

暴君｢いいから、動くな｣

と、言うと乱雑にポイポイッとブーツを脱がした
ベッド代わりに使っているとこに下ろすのも凄く優しい手つきなのに、、、
掛け布団として使っている大きな着物をかける時だけは

暴君｢出るな、起きるな、喚くな、起き上がるな｣

と、いかにも暴君な言い回しでグイグイとかけ押してきた

ぷはぁと顔を出した時にはもう既に寝所から出ていた

なんだ…と安心したのか、睡魔が襲ってくる

少しだけ…と睡魔の甘い誘惑に誘われて少しずつ夢の世界へ旅立っていった