6、車窓 ページ7
夏目side
「…かわいそうに、こんなにまだ小さいのに」
「誰が貴志くんを引き取るんだ?」
「うちは無理よ…」
こそこそと色んな人の話が聞こえる。
父さんが、死んだ時だ。
「___ちゃん、ぼくね、遠くに行くんだって」
ノイズが入ってうまく聞き取れない。
?「さよならじゃないよ、またきっと…どこかで___ 」
田「…夏目?」
はっと、一気に覚醒する。
「あ…悪い、どうした?」
田「もう着くぞ。天野浦。どうかしたのか? また妖でも…」
「いや、だいじょうぶだ」
おれは微笑む。
ニャンコ先生が言う、東条の不思議な匂い。
まだ確証が持てず、おれはなにも言えなかった。
宿に荷物を置き、おれ達は近くの山で釣りをしようということになった。
小さなキャンプ場を併設するそこは、小さな子供連れの家族で賑やかだ。
北「夏目ー、田沼!そっちどうだー?」
田「全然だー!」
ふと、多軌と東条を見る。
2人は木陰で楽しそうに話している。
二「なんだ夏目。小娘達を見つめて」
「!? 先生、びっくりさせるなよ…」
田「おぉポン太、きてたのか」
二「妖物が多いからな、この辺は。ついてきてやったのだ。」
東「あっ危ない!」
東条の声がした。
ざばっと大きな水の音がした。
子供がそれを見て泣き出す。
子「おねえちゃっ…ごめんなさい…」
東「だいじょうぶよ。足が滑ったのね、落ちなくてよかった」
そういう東条は水浸しで。
でもおれは見ていた。
子供の足を引っ張る妖の姿を見て、咄嗟に手を引いた東条の姿を_____。
* * * * * * * * * * * *
ここから、Aちゃんの秘密に迫っていきます(^ ^)
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あむ(プロフ) - えりなさん» 返信遅くなり申し訳ありません。こちらのパスワードを忘れてしまい、作品を探すことも出来ず、放置状態になってしまっていました。よろしければ現在の私のページにて、続きを書いていこうと思っております。よければ覗いてくださいませ。 (2022年1月26日 11時) (レス) id: 9f39c0cf15 (このIDを非表示/違反報告)
えりな(プロフ) - はじめめして!作品面白いです。続きは…続きは無いのでしょうか…! (2021年10月29日 23時) (レス) @page19 id: 38998f9109 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - 作品を見てくださっている皆さまへ。翔奈として活動しておりました、いまはあむと申します。アカウントを誤って消してしまい、投稿できない状態が続いておりました。長らくお待たせして申し訳ないです。これからはあむの投稿フォームで修正、加筆の上で投稿いたします。 (2021年4月30日 23時) (レス) id: 9f39c0cf15 (このIDを非表示/違反報告)
遙の琴(プロフ) - 凄く面白いです!!今も夏目好きがいて感無量です!夏目友人帳は作るのが難しいと思っていたけれどめっちゃ面白いです!名取さんが出てきて嬉しいです!これからも更新頑張って下さい!(私は田沼推しの的場さんファンです的場さんも出てきて欲しいです(小声) (2020年5月4日 14時) (レス) id: fc35fdf941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔奈 | 作成日時:2020年4月23日 19時