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5.愛弟子とお酒 ページ7

は〜い、皆さん。私が今どこに居るか分かりますか?

そう、答えは居酒屋です!

夜もだいぶ更けてきたので、居酒屋にて中也君と飲んでいたけれど、どうしてこうなってるのやら。

太「ねぇA、私の話を聞いているかい?」

『はいはい聞いてますよちゃんと』

中「太宰〜〜手前何時かぶっとば……す…zzz」

はい、おわかりいただけただろうか。

私の右側には本日会いに行ったが、会うことが叶わなかった太宰治が。

左側には、その太宰と飲み比べをして先に潰れた中也君が居るのです。

というか、太宰が中也君潰す気満々だったのには気づいていたけれど

『相変わらず酒に弱いですねぇ』

そう、中也君はお酒とかワインとか好きな癖してとても弱い。

そこを見事に太宰に突かれたのだ。

というか、

『如何して貴方がここに居るんですか』

太「そりゃあAが居るところに私有り、だよ」

『答えになってないんですが』

太「まぁいいじゃないか。邪魔者は潰れたし」

うわぁお、中也君、等々太宰に邪魔者扱いされてしまってます。

これ本人が聞いてたら絶対殴り合いに勃発してただろうなぁと、呑気にそんな事を考えた。

太「で、Aの方は如何して危険を冒してまで、探偵社にに来たんだい?」

『別に、偶々ですよ。何と無く、休みを頂いたので昔馴染みに会ってみようと思ったんですよ』

太「ふーん、そっか」

太宰はそれ以上何も言わなかった。

ううん、中也君と私がそうであるように、太宰と私もまた、そんなに言葉は必要としていない。

だって、太宰もまた、私の育ての親でもあるから。

太「それより、A、異能使ったでしょう」

『ありゃ?そんな事まで知ってるんですか。というか、異能って言っても少しだけですよ?名前当てしただけですし』

太「あの時、乱歩さんがいたでしょう。私が帰ってきて直ぐに言われたよ《Aという名の、異能使いの少女は太宰の何なのか》ってね」

『あは〜矢張りですか。あの人、私と一緒にお菓子を食べてた時もすごく私の事探ってましたもんね〜』

太「分かっててやったんだね」

『テヘッ★』

太「可愛いけれど!!」

誤魔化すために道化て見せれば、太宰はそれにつられた。

ちょろいですね(真顔)

そしてチラリと左側の様子を伺えば、「糞太宰〜」と、まだ酔っ払っている中也君がいた。

やれやれ、これはまだ先が長いぞ。

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作者名:松並ゆの | 作成日時:2018年2月26日 23時

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