37.愛弟子とドフトエフスキー ページ39
それから話は進んでいって。
太「向こうが動いたら此方も動こう」
そう言った太宰の目線の先にいるのは、私達が追い求めていたドフトエフスキー本人で。
……矢張り太宰も、そしてフィッツジェラルドもすごい。
純粋にそう思った。
手を伸ばせば届く距離にいる。
私がーーー私達が追い求めていたドフトエフスキーが。
『太宰、彼の心を読んでみようと思うんですけど……』
良いですか?そう小さな声で私は呟いた。
すると太宰はドフトエフスキーから目線を外し、私の方を見た。
勿論、フィッツジェラルドも同じだ。
読んでいた新聞から顔を上げ、少し驚いた顔で此方を見てくる。
太「……危険だと思うよ」
フ「それにバレたら今までの事が全部ムダになってしまう」
『ふふ、2人とも私を舐め過ぎですよ。私はそんなに弱くないですし、異能力も相手に悟られずに使えます』
だから、大丈夫だと。そう強い瞳で2人に訴えかける事しばらく。
太「はぁー、相変わらずAは私の言う事を聞かないね」
フ「日頃の行いじゃないのかい?」
『それを貴方が言うんですか?』
彼らはそんな事を言いながら折れた。
『じゃあお2人共、異能を使っても宜しいですね?』
太「分かったよ、但し、無理だと危ないと思ったら直ぐ止める事。そうじゃないと、私が中也にころされてしまうからね」
『ん〜中也君は別にそんな事しないと思いますけどねぇ』
だって中也君が大切なのは、私じゃなくて太宰だから。
まぁ、とにかく。
1つ、息を吐いて、そして私は静かに異能を使う。
【浮雲】
『ッ!!』
ドフトエフスキーの心を読んだ私は、絶句したーーー
ーーーーーーーーーー✁︎キリトリ線✁︎ーーーーーーーーー
「双黒の愛弟子さん」をここまで読んでくださってありがとうございます。
ここにきて、サブタイトルを全て変えました。
見づらくなってしまったらすみません。
お気に入り登録も嬉しいです。
ありがとうございます!
宜しければ今後の参考にしたいので、評価の程も宜しくお願いします。
まだまだこの作品は続いていきます。
是非ご覧ください!ではっ!
2018.04.06
68人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:松並ゆの | 作成日時:2018年2月26日 23時