35.愛弟子とツンデレ ページ37
それから、目的地へと辿り着いた私達一行。
『気を付けてね、芥川君。それに中島君も』
芥「了解、しました」
それだけ言うと、彼は一足先にアジトの中へと進んでいって。
敦「……Aさん、次あった時聞きたい事があるんですけど…」
私をちらりと見た中島君はおずおずと、それでも強い瞳を持ってそう言ってきた。
『分かりました。私が答えられる範囲でなら、答えますよ。だから気を付けて行ってきてください』
敦「はいっ!」
約束ですからね!そう言葉を残して彼もまた、芥川君の後を追っていった。
太「さてと。それじゃあ私達も始めようじゃないか」
『始めるって何をですか?』
不思議に思い、そう問いかけた私に太宰は不敵な笑みを浮かべて言った。
太「もう一つの協力者の元へ行こうじゃないか」
▽△
国「じゃあ俺は此処から別行動を取るからな」
私達を街中まで連れてきた国木田さんは、太宰に向かってそう言った。
太「うん。有難う、国木田君」
『えっと…私からも有難う御座いました?』
国「ふんっ。別に貴様の為にした訳ではないからな!勘違いするなよ! 」
そう言うなり彼は、別の所へと向かっていった。
『太宰、今のって……』
太「あぁ、まさにアレがツンデレというやつだね」
残された私達は、国木田さんの後ろ姿を見ながら、そんな事を言っていた。
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作者名:松並ゆの | 作成日時:2018年2月26日 23時