1.愛弟子と甘い物 ページ2
『やっぱり私は思うんですよね、甘いものは正義だと』
江「まぁ確かに甘いものはいいよね。頭も冴え渡るし」
『やっぱりそう思いますよね!』
江「ね!」
国「ね!じゃない!!!!!何なんだ、貴様は!」
はいはい、皆さんやっはろ〜。
皆の人気者、二葉亭Aですよ。
あ、サインは後でですよ、ちなみに有料です。お金とります。
と、まぁそんなことは置いといて。
『あら、お初にお目にかかります。私はAと言うんですよ、どうぞ宜しく』
国「そんな事を聞いているんじゃない!」
あらあら、どうやら違ったらしい。
じゃあ何が正しいというんだろうか。
まぁ、何を聞いているのかは分かってはいるんだけれども。
国「貴様は何者なんだ!何故探偵社にいる!?」
ほらね、やっぱり。
『私はーー』
江「太宰に会いに来たんだってよ」
私の言葉を遮るようにそう言ったのは、先程からこの応接室で待っている間出された紅茶とお菓子を一緒に食べている殿方。
江戸川乱歩さん。
私がこの探偵社へ来てすぐに出会った人物だ。
そして、目の前で怒鳴り散らしている金髪の眼鏡の殿方は国木田独歩さんというらしい。
国木田さんがこうも客人である私に怒鳴るのも理由があってのことだ。
まぁそれも考えるまでも、゛能力゛を使うこともなく分かることなのだが。
国「何故こんなに応接室が散らかっているんだ!!」
応接室の現状は、それはもう悲惨なことに、お菓子のごみでちらかり放題。
まぁ散らかしたのが、探偵社の頭脳でも、客人でもそれはもう怒られる位だけれども。
国木田さんの質問に答えるならば、私はきっとこういうだろう。
『それは甘いものがあるからですよ』
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作者名:松並ゆの | 作成日時:2018年2月26日 23時