250.大きな声は腹の底から ページ18
天「あれ?どうしたんだい、こんな所にきて」
扉を開けて中へ入ったら、そんな声が聞こえてきた。
姫「うげぇ!?何でここにセリエきたの!?」
伏「こら坊っちゃま、そんな失礼な事言ってはいけませんよ」
もうお分かり頂けただろう。ここは本日のfineの練習場所で。
私は本来ならあんずちゃんと共にKnightsのレッスンに行くはずだった。
だからここに私が来た事に疑問を持ってもそれはしょうがなくて。
日「おやおや、どうしたんですか、セリエさ、んんんんん???」
『……………』
姫「うわわっ!?!?」
伏「おっと」
天「わぉ」
私は部屋に入ってそのまま渉へと抱き着いたのだ。
周りから驚く声が聞こえてくる。もちろん、抱きつかれた渉も動揺を隠しきれてないようだった。
けど、今の私にはそれさえ構ってる余裕はなくて。
日「えぇと、セリエ??どうしたんでしょうか?」
『……どうすればいいのかな、私』
応えが答えになってない。
天「……ちょうどレッスンも一通り終わったし、休憩にしようか」
動きもできない渉と私を見兼ねてか、天祥院は不意にそんな事を言ってきて。
このときばかりは、天祥院に感謝した。
ｰｰｰ
そうして。ここに来た以上、説明せざるをえなかった私は、またしてもあった事を話した。まぁ大分かいつまんだけれども。
ちなみに伏見君と姫宮君は蓮巳君に半強制的に生徒会室へ連れていかれた。
だからここにいるのは私と渉、それに天祥院の3人。
……どうせなら、皇帝もつれてけばよかったのに。
日「零の様子がおかしいとは思ってたんですが、そんな事になってたんですね!しかもKnightsまで絡んできたとは」
『そうだよ……しかも瀬名君に至っては、お兄ちゃんだってよ?ゆうくんのお兄ちゃんじゃなかったの???
ただでさえ凛月君のこく…は、くもあるのに。顔合わせられるわけないじゃん。
何なの、今何かブームなの??』
逃げ出すのも無理ないよ。不可抗力だよ、これは。
と、そこで私は気付いた。この話、一番乗って来そうなやつが話に入らずニコニコと笑っている事に。
何故?考えられるとしたらそれは……
『ねぇ、天祥院。あんたこの事知ってた?』
天「うん。今日の朝クラスで千秋が言ってたからね。だからクラスに来てなかった斎宮君以外のA組は皆知ってるよ」
瀬名君も否定しなかったしね。
天祥院はそう言ってのけた。
『守沢千秋の馬鹿野郎！！！！！！』
腹の底から出した大きな声で私はそう叫んだのだった。
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日和 - 最後まで読みました！もうすっごい素敵でした！番外編も読みたいです！待ってます！ (2020年2月4日 9時) (
レス) id: 972516cad5 (このIDを非表示/違反報告)
松並ゆの(プロフ) - 日和さん» ありがとです！物語ももうクライマックス、最後までお楽しみ下さい♪ (2020年1月29日 18時) (レス) id: c69e9f8b84 (このIDを非表示/違反報告)
日和 - すごく面白いです！続きがとても楽しみです！ (2020年1月29日 14時) (レス) id: 972516cad5 (このIDを非表示/違反報告)
松並ゆの(プロフ) - 白雪さん» コメントありがとです!時間はかかりますが、ちゃんと更新しますのでもう少しお待ちください…♪ (2019年11月6日 22時) (レス) id: 5fc703e917 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2019年11月5日 0時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松並ゆの | 作成日時：2019年3月8日 23時
