そ、空から降谷零が！

愛してる ページ46

『デートしよ。』

ﾊﾟﾘｰｰﾝ！

ある日の昼下がり。私は降谷くんにとある提案をした。

「……？」

『あれれフリーズしちゃったアハハ。』

「笑ってる場合Aちゃん！？」

とりあえず私は降谷くんとの初デートをかましに行くのだ！
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『』

連れてこられた場所はなんと高そうなレストラン。

『い、いや無理しなくていいんだよ降谷くん。私映画見に行くとかでよかったよ。こんな高そうなところ予約しなくても……』

「…だって前ドラマをみて羨ましいって言ってたじゃないか。」

……。

……。

聞きましたこと皆様！？！？

『好きだ降谷くん。』

「……早く座るぞ。」

照れちゃって〜。

降谷くんは降谷くんなりに考えてくれてるんだな。

それがすごく嬉しいな。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『今度は映画見に行こうね。』

「ああ。今日は楽しかったか？」

『そりゃ楽しかったけどさ。私あんまり格の高い場所似合ってないね。』

だから何話せばいいか分からなかったんだよね。

「……俺らには早かったかもな。」

俺ら？

『……やっぱり背伸びしてたのね降谷くん。』

「……悪いか」

『ぜんぜーん。でもホッとしたかも。』

「え？」

『だって私の知る降谷くんだなって思うから。』

私がちゃんと知ってるのは漫画の降谷零でもなくて22歳の時の私と過ごした降谷零だから。

「俺もホッとしてるよ。Aが変わらなくて。」

その笑みは眩しくて。

初デートでこの気持ちを再確認するとはなぁ。

『降谷くん。私降谷くんのこと好きなんじゃないのかも。』

「え。」

『好きじゃなくて愛してる。』

好きなんて簡単な言葉じゃないんだ。

「……俺も愛してるよ。」

『そうサラッと言えるのどうかと思う。』

「人のこと言えるのか？？？」

『( ᐛ )』

「シバくぞ」

『しばいてるしばいてる！！』

「……帰ろう。A。」

『……うん。』

がっしりしてる少し角張った手を握った。

日に日に愛が増えていく。

日に日にこれが日常になっていく。

そんな日が愛おしい。

ずっと隣でいたい、なんて思う私だった。

作者です！お気に入りが90人突破致しました！ありがとうございます。今回は2人の初デートの話でした。まだ組織壊滅前なので降谷くんよびです。久々にこの2人の絡みがかけて嬉しかったです。100人行ったら少し長い話でもかけたらなぁ(無計画)と思ってます。

また縁があれば

8.16. チョコミント

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