そ、空から降谷零が！

気になってたんだ。 ページ13

「夜に行くんじゃなかったのか。」
『君には冗談は通じないのか？』
夕方。日も暮れかかっている。
セミうるせ〜
「逮捕術の訓練していいか？」
『はは、やめてくれ。』
私を殺す気か？
「かなり遠くにあるんだな。」
海側にあるお墓だからね。でも車で1時間でつく。
『うん。海が好きだった人だから。』
一番海に近い方がいいでしょ。
「ふぅん。」
興味があるんだかないんだか。やっぱり若い子はわからんな！

『ついたよ。とりあえず水掛けないとね。』
「そうだな。」
降谷side
墓に刻まれた名前は藤代家。下の名前まではわからないか。夕日の逆光で彼女の顔は見えない。
彼氏、だったのだろうか。
指輪をもっているし。大事そうにずっとつけている姿をみるとモヤモヤした。

"でも、降谷くんいたら私寂しくないからいいや"

そういった彼女の瞳は深い深い闇のようだった。
なんなんだ。この気持ちは。
友情？ただやるせないだけ？それとも…

彼女が好き、だから？
ボッと顔が赤くなる。
何を考えているんだ。
今はその事を考えてる場合じゃない。この墓のことを考えなくては。
横をみると、Aは静かに指輪をみていた。
夕日に照らされ光るサファイア。
Aは何を隠しているのだろう。

知りたい。

たまにAは苦しそうな顔をするから。悲しそうな顔をするから。

どうしてこんなにも悩んでしまうのだろう。
『降谷くん、この中にお水いれてきて。』
ふわりと微笑むA。

やっぱり。

　どうしようもなく。

　 その笑顔が好きだ。

ﾌｧｰｰｰｰ！！！男主人公の恋心に気づいたシーン好きなんですよ！きっと赤面なんだろ！！ってなります。少し脱線しましたが、お気に入り登録40人突破ありがとうございます！なんとランキング入りするようになりました。ありがたいです。これからもよろしくお願いいたします。

NGシーン

その顔が好きだ。
『いやただのクズやないかーい。』
言葉の綾なんですが、読み返したらやばくて大笑いしました。

昔の秘密の名前→←っはっはっはっは…

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