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何の迷いもなくふくらさんの名前をタップすると、コールを始めた。
「 えっ、ちょっとA何してんの！ 」
『 拓司くんは黙って。 』
すると、3コールでふくらさんは出てくれた。
《 もしもし、伊沢？ 》
『 ふくらさんですか？いつも拓司くんがお世話になってます。 』
《 あー！Aちゃんか！久しぶりだね！ 》
『 はい、お久しぶりです！あの、今日の事なんですけど。 』
《 うん、伊沢、何かあった？ 》
『 今日、拓司くん体調悪いみたいで…お休みしてしまったらご迷惑おかけしますか？ 』
《 んーとね…ちょっと待ってね……いや、伊沢が出ない動画先に撮ったりも出来るし、大丈夫だよ。 》
『 …ありがとうございます、最近仕事続きで疲れ出ちゃったみたいで…。 』
《 あー、確かに、伊沢最近隈やばかったもんね、ちゃんと監視して休ませてあげて。 》
『 はい、ありがとうございます、失礼します。 』
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電話が切れると同時に、拓司くんをキッと睨んだ。
『 今の聞いたでしょ？拓司くんは今日は仕事はお休みなの！ 』
『 これも今日は触らない 』と、パソコンをパタンと閉じた。
『 そ、し、て！この不健康そうな体に、私のご飯を入れてください。 』と、背中をグイグイ押してテーブルの元へ促した。
「 …A。 」
『 何？文句は受け付けないよ？ 』
「 …ううん、ありがとう。 」
そう言って、彼は素直に椅子に座り、少し冷めかけたオムライスをスプーンに一口掬って口に運んだ。
「 …うめ。 」
『 …それは良かった。 』
それと同時に、彼の目からはポロポロと涙が零れ始めた。
さすがに驚いたけど、彼の涙なんて見たことはなかったから、心を許してくれてるんだな、って少し嬉しくもなった。
『 …拓司くん、頑張りすぎなんだよ。 』
そう声をかけると、「 でも俺が頑張らないと 」とか「 カッコ悪い姿見せたくない 」とか。
こんなに優しいから、皆も甘えちゃうんだろうな。
「 …いや、ごめん、Aの前で泣くとか俺本当カッコ悪… 」
『 いいんだよ、今日は。 』
「 ……じゃあ今日は甘えてもいい？ 」
『 どうぞ、お好きなだけ甘えてください。 』
「 ………夜は？ 」
『……まぁ、それは考えとくね。 』
心做しか、彼のスプーンを口に運ぶペースが早くなった気がする。
いつもキラキラクイズ王の伊沢拓司もいいけれど
ちょっと弱気な伊沢拓司もいいかもね。
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アルコン型(プロフ) - こんばんは！いつも楽しく読ませて頂いています（*＾-＾*）最高の作品ばかりで何度も読み返しています。厚かましいとは思いますが、リクエストしても大丈夫でしょうか？(´・ω・｀) (2019年12月29日 22時) (
レス) id: 7d2d99b638 (このIDを非表示/違反報告)
サツラ(プロフ) - Rika1722さん» うわー、嬉しいです（ ; ; ）素敵な夢が見られるような小説が書けていたら幸いです！！ (2019年9月12日 15時) (レス) id: e4eef8aaeb (このIDを非表示/違反報告)
Rika1722(プロフ) - 最高です…。寝る前に読ませていただいています！いい夢が見れる気がして笑 (2019年9月12日 0時) (レス) id: a257df45f5 (このIDを非表示/違反報告)
サツラ(プロフ) - まっちゃさん» 嬉しいです(>_<)ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年9月8日 23時) (レス) id: e4eef8aaeb (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 短編集も最高ですっ！これからも楽しみにしてます(^^) (2019年9月6日 21時) (レス) id: 6d7b57be72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サツラ | 作成日時：2019年9月5日 22時
