2 . ページ2
( fukura side. )
Aちゃん、遅いな。
いつも30分前には絶対オフィスにいるのに。
時計をチラチラ確認しながら、1人でそんな事を思っていると、「 Aちゃん、今日遅くねー? 」って、伊沢が言い出した。
「 うん、確かに。Aちゃん、いつも僕らの中で一番早いもんね。」
伊沢の発言によって、周りの皆はAちゃんが来るのが遅い事が気になりだしたようだ。
「 ふくらさん、俺ちょっと手離せないからさ、近くにいないか見てきてよ。 」
「 分かった。 」
なぜこの時、彼女に電話をするという手段が思いつかなかったのだろう。
そんな事も気にせず、ドアに手をかけた。
すると、少し息の乱れたAちゃんが僕の胸に飛び込んできた。
「 …うわっ、Aちゃん大丈夫? 」
そう声をかけると、Aちゃんは焦ってパッと離れてしまった。
話を聞くと、Aちゃんの遅刻した理由は寝坊らしい。
多分、大学のレポートに追われていたのだろう。
彼女は頑張りすぎるところがあるから、できるのならば無理はしてほしくない。
でも、レポートは単位のためには欠かせないものだし、「 無理もほどほどにね 」そう一言だけ声をかけた。
すると、Aちゃんは小さく頷いた。
オフィスに入ると、Aちゃんに向かって、たくさんの言葉が飛び交った。
さっきまであんなに心配してたくせに。
彼女は本当に頑張り屋さん。
そして、自分じゃなくて周りを優先して動く、すごく素敵な子だ。
そんな彼女に向けられた、このむず痒い感情を
恋と呼ぶにはまだはやい。
626人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たそ。(プロフ) - さつらたん!!!かわいいふくらをたくさんありがとう!! (2019年9月28日 13時) (レス) id: 1c4af94c04 (このIDを非表示/違反報告)
サツラ(プロフ) - ゆずさん» こんにちは!リクエストありがとうございました!楽しんで書かせていただいています(>_<)最後までどうぞよろしくお願いします◎ (2019年9月4日 8時) (レス) id: e4eef8aaeb (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 見つけるのが本当に遅くなってしまい申し訳ありません!わざわざありがとうございます。お話、本当にドストライクです、これからも応援しています。! (2019年9月3日 23時) (レス) id: 8e559af428 (このIDを非表示/違反報告)
サツラ(プロフ) - 小吉。さん» こちらこそありがとうございます( ; ; )最後まで楽しんでいただけると嬉しいです!よろしくお願いします◎ (2019年8月31日 1時) (レス) id: e4eef8aaeb (このIDを非表示/違反報告)
小吉。(プロフ) - ふくら、、さいこーです、、、ありがとうございます、、、、 (2019年8月29日 23時) (レス) id: 1c4af94c04 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サツラ | 作成日時:2019年8月18日 23時