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素直になるために＿kwkm.
( kawakami side. )
俺は、はっきりこれだけは自信をもって言える。
恋愛が苦手だ。
わざと嫉妬させようとするとか、駆け引きとかほんまに意味がわからへん。
寂しいなら寂しいって言えばいいし、嫌なら嫌って言えばいい。
2年前に付き合ってた彼女は、今までの怒りが爆発したらしくて、『 拓朗は仕事と私とどっちが大事なの？！ 』って言われて、思いっきりビンタかまして振られたことはあったけど、恋人と仕事は天秤にかけるものじゃない、絶対に。
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『 拓朗って、本当に私の事好き？ 』
そう、不安そうに彼女は聞いてきた。
Aがこんなことを聞くのは珍しい。
というか、初めてだ。
「 嫌いやったら付き合ってないやろ。 」
『 …そうだよね。 』
Aは、少し冷めかけたコーヒーを勢いよく飲んだ。
マグカップを持つAの手は、微かに震えていた。
「 なに、どうしたん。 」
震える彼女の手をそっと握り、そう問いかけた。
『 ん、何も。 』
「 …じゃあ何で震えてるん。 」
『 拓朗にはお見通しかぁ。実は…私の友達がね。 』
Aによると、友達とランチに行った時に、『 彼氏に好きってしばらく言われていない 』って事を話したら、『 倦怠期 』という言葉を投げつけられたらしい。
『 倦怠期、かなぁって。 』
「 Aは、そう思うの？ 」
『 …ちょっとだけね。 』
「 残念、真逆やわ。 」
『 え？ 』
倦怠期どころか、本当は彼女が愛おしくてたまらない。
「 好き 」って言葉を言いすぎたら、なんとなく気持ちが薄れてるその場しのぎの言葉にしか聞こえへんくなりそうで、あんまり伝えてなかった。
それが、彼女にとっては逆効果だったらしい。
「 俺は、いつもAの事好きで堪らへんよ。笑った顔も、楽しそうな時も、照れた時も。全部好きやで。」
『 …うん、も、分かった…ありがとう。 』
顔を手で覆って、耳まで真っ赤にするA。
とどめに一発、「 ずっと愛してるよ 」と囁けば、肩にコツンと額を押し当てて、蚊の鳴くような声で『 私も 』と言うものだから。
たまには素直になってみるのもいいかもしれない。
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サツラ(プロフ) - ゆずさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！なるほど！自分自身、fkrさんはすごく苦手分野で、ご期待に添えるかどうかは分かりませんが力の限り頑張ってみます！ (2019年8月17日 1時) (
レス) id: e4eef8aaeb (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 短編完結おめでとうございます！どの作品も楽しませて読ませていただきました。もしよければ、fkrさんの長編が読んでみたかったりします。！次作も楽しみにしています。 (2019年8月16日 19時) (レス) id: 8e559af428 (このIDを非表示/違反報告)
アクアべあ(プロフ) - サツラさん» とても素敵な作品でした…！私のリクエストを書いて下さり、ありがとうございました！！ (2019年8月10日 14時) (レス) id: 10db80d5ed (このIDを非表示/違反報告)
サツラ(プロフ) - 蓬さん» リクエストありがとうございます！プールといえば水着！という私の勝手な解釈であんなお話になったのですが、大丈夫だったでしょうか……？これからもどうぞよろしくお願いします^^ (2019年8月10日 13時) (レス) id: e4eef8aaeb (このIDを非表示/違反報告)
サツラ(プロフ) - アクアべあさん» リクエストありがとうございます！こんな感じで良かったでしょうか( .. )伊沢さんがでろでろに甘やかすというより、2人がいちゃつく感じになってしまいましたね……。これからもよろしくお願いします！ (2019年8月10日 13時) (レス) id: e4eef8aaeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サツラ | 作成日時：2019年8月1日 14時
