双子と音楽 (ページ7)

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翌日､私達は準備をし､車に乗って会場へ向かう

会場の駐車場はとても混んでいて､少し離れた所に車を停めた

停めたところから私と明舞音姉が先に降りて会場へ向かった

横断歩道を渡ろうとすると赤信号になってしまい､人も多かったため､明舞音姉が前に､私が後ろにいた

青信号が黄色に変わると､明舞音姉が誰かに押されて道路に出される

そこに猛スピードでトラックが走ってきた

私は咄嗟に明舞音姉を押す

私はそのまま抜けることができず下半身を轢かれた

そこに明舞音姉が寄ってきて､｢ごめんね､ごめんねぇ｣って言いながら泣いていた

しかし､その時の明舞音姉の顔を私はしっかり見れなかった

目が覚めると､私は旧校舎の音楽室にいて､足元を見ると左脚がなく､右脚の足首もなかった

｢僕､死んじゃったのかな...｣

私は､１ヶ月程校内を散歩していた

しかし､明舞音姉は学校に来なかった

他の同級生の話を聞くには僕が死んだショックが激しくて､学校に来れないとか...

にしても､1ヶ月は長すぎる気がする

更に1週間後､ついに明舞音姉が来た

明舞音姉は事故があったとは思えないほど元気な姿を見せた

時々､明舞音姉が1人になる時があって､その時の様子を見ても､何事も無かったかのように元気だった

僕はそれを見てイライラした

だから､僕は低めの声で明舞音姉にこう､囁いたの

｢今日の放課後､旧校舎の音楽室に来い｣