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「花子くん!」
「どうしたの?ヤシロ」
いつもの放課後、寧々は女子トイレに入り、花子くんに話しかける
その隣には光もいる
「なんだか、最近、記憶を失ってる人が続出してるんだよ」
「花子くんなら何か知ってないかな〜って」
花子くんは2人から詳しく事情を聞き、納得する
「なにかわかったの?」
「あぁ。そいつは七不思議が零番[悲しい音楽]の怪異だね」
「悲しい音楽?」
「にしても、零番まだいたんだ」
その日の放課後、寧々達は旧校舎の音楽室へ向かった
「その、零番って奴はここにいるんすか?」
「あぁ、いるはずだよ」
ガチャ
扉を開けると、講堂のような場所へ出た
「あら、7番様。あなたとはもう、関わらないと思っていましたよ。あら?他にも2人...どちらも人間様ね」
1人は払い屋、もう1人は...!
この子、寿命が...
「それは俺も思ってたよ。でも最近、やりすぎじゃない?」
「ふふっ、そうかしら?人はまだ1人しか攫ってないですし、いいでしょう?」
胤華紗はそう言うと講堂の奥の方へ行き、1人の眠っている少女に抱きつく
「ね、明舞音(あまね)姉」
胤華紗がそう呼ぶと、花子くんは一瞬固まる
「ねぇ――」
寧々が花子くんに話しかけようとすると、様々な楽器が寧々達に押し寄せる
「音楽を奏でてくれないのなら、もう要らないわ。早く出ていってください」
「おい、零番!」
光がなんとかして話そうとするも、無理矢理押し出され、言葉すら発せなくなる
胤華紗は寧々に近づく
「明日の昼休み、1人でいらっしゃい」
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作者名:ソラルナ | 作成日時:2020年2月25日 1時