死にたいなって思ってた。【ハイキュー】 (ページ8)

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紅ページ8

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「それでは待合室でお待ちくださいね。」

とある総合病院に来た。
その中には小さな子供もいて、かわいそう、なんて思った。
ごほごほと咳をする。
なぜかわからないけど、喉がからからに渇いている。

「ね、お姉ちゃんホントに大丈夫？」

お水買ってくるね、なんて席を外した深雪。
その優しさが心に染みる。
小さな背中が売店の中に吸い込まれる。
その背中は、掴めそうで掴めなくて、

『いつの間にか、遠い場所に行っちゃったみたいね、』

お姉ちゃんとは反対の場所に。
深雪は、いつだって輝いてるよ。
それが私にとっては眩しいの。

深雪と私は何が違ったのかな。
積極性？それとも性格？
私も、深雪みたいになれたら、部活辞めるなんて事にはなってなかったのかもね。

生まれ変わったら何になりたい？

小学生の頃、そんな話をした覚えがある。
その時はわんちゃん、なんてかわいらしい事を言った。

でも、今は…

深雪になりたい。
完璧な深雪に。

「お待たせお姉ちゃん。はい、買って来たよ。」

そんな事を考えている内に深雪が帰ってきた。
手にはミネラルウォーターが握られている。

『ありがとう。』

口にすると冷たい液体が流れこんできた。
するとあまりの冷たさに喉が驚いたのかごほ、とまた咳をした。

手についた紅い液体は見て見ぬフリをした。

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