死にたいなって思ってた。【ハイキュー】 (ページ41)

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真実ページ41

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乾いた笑みを浮かべた。
これは、間違いじゃない。
これは、夢じゃない。

Aが死んだ。
現実、なんだ。

悲しい、と思う。
私の一部であった、から。
唯一無二の双子だったから。

でも反対に嬉しいと思う自分がいた。

やっと、いなくなった。
これで、私は…完璧な紗倉深雪、だ。
え、初めからお前は紗倉深雪だろって?

ホントはね、違うのよ。

中学、初恋をした私達。
お姉ちゃんが仲の良かった男の子。
男の子はお姉ちゃんが好きだった、多分。
付き合ったのは結果的にはA。

私は、その事に満足している。

お姉ちゃんが死ぬ間際に言ったこの言葉。
“深雪はマネ業出来てた?”

さて、この“深雪”は誰の事を指しているのでしょう?

ああ、ここまで来たらわかった方もいるかもしれないね?

私の本当の名前は紗倉A。
恋愛のために、妹の存在を奪った、最低なお姉ちゃん。
その妹も死んじゃった。
だから、私は本当の紗倉深雪として生きていけるの。

え、なんで周りは入れ替わった事に気が付かなかったのかって?

だって、私達双子だもの。
顔もそーっくりの、ね。

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