死にたいなって思ってた。【ハイキュー】 (ページ31)

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死にたくないページ31

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「ねえ、お姉ちゃん。及川ってお姉ちゃんの事が好きなんだよ?」

知ってた?ってそんなの知る訳ないじゃない。
じゃあ、やっぱり深雪とは付き合ってなかったんだ…

今思うと、付き合ってないっていう事を示唆する発言はいくらでもあったのに。

独りで深雪にイラついて、嫌って、バカみたい。
そんなのただの八つ当たりじゃん。

「双子だからかな、好きなタイプは一緒だね。
それ以外は全然似てないのに。」

『…そうね。』

性格も、好みも、趣味も、全部。

「お姉ちゃんに及川は渡せない。そのくらい本気なんだよ、私は。」

真っ直ぐな目が、真剣な目が私を捉えている。
深雪は変わったけど、変わっていなかった。
どんな事でも諦めなくて、一途な所は変わっていなかった。

『…わかった。じゃあ私は諦めるから…』

そこからはよく覚えていない。
ただ、諦めるって事が悔しくて、涙が出てきた。
違うんだ。そんなに簡単に諦める程甘い恋をしてきた訳じゃない。

諦めたくない、でも私はもう死ぬ。
ああ、神様。
なんで私なの?

同じ顔をした私達なのに、双子なのに、なんで私だったの?

これが、運命ってやつなんですか、
だとしたら、酷すぎるよ。

受け入れるなんて、出来っこない。

少し前までは、死にたいなって思ってた。
でも、今は…

『死にたくない。』

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