死にたいなって思ってた。【ハイキュー】 (ページ19)

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出会うページ19

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どうせ終わってしまう人生なら、最期くらい人助けでもしようかな。
人の役にでも立ってみるか。

小さい子と遊ぶとか、楽しそうだし。
長年長女やってるし、多分遊ぶ事くらい出来るよ。
とりあえず、病室を出てみようかな。
鳥籠(ゲージ)から出ないと、何も変わらないもの。

とは言ったものの、そんなに簡単に子供が見つかるわけはなく。
どこに行ったらいるんだろう…?
と、思った最中。
パリン、とガラスが割れる音がした。

音がした方を見ると、病室が。
しかも、1人部屋。
そろりと中を覗くと、1人の男の子がいた。

「あッねーちゃん丁度いいや!コップ割っちまったから、片付け手伝ってくんね?」

コップが割れた音だったんだ。
それにしても、個室にいるのが男の子だとは…

『いいよ、一緒にやろっか。』

たまたま持っていたハンカチで散らばっているガラスの破片を集めていく。
青い、半透明の綺麗なガラス。
大切な物だったんじゃ…

「これな、オレが5歳の時に旅行で買ったやつなんだ。でもまだ何個かあるから、大丈夫だぜ!」

私の心を読んだかのように話す男の子。
はにかんだ顔が、とても眩しい。
こんな子が、病気だなんて…

『…君はなんで、病院に?』

「足、切られちまったんだよ。」

、病気じゃなかったんだ…
それを聞いて少し安心した。
だって、こんなに小さい子の命がなくなるなんて、あまりにも残酷すぎるから。

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