死にたいなって思ってた。【ハイキュー】 (ページ15)

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最低とは私の事である。ページ15

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「お姉ちゃん…!」

しっかりと閉じられたカーテンを開けたのは、深雪だった。
はあッと息を上げているあたり、階段を駆け上がって来たのだろう。

まあ、そこまでは良しとしよう。
なぜ、なんで、及川達がいる？

深雪か、それ以外考えられない。
余計な事をしてくれたものだね、

「紗倉ちゃん、なんでッ」

『何しに来たの、今更。』

なんでってこっちの台詞だわ。
なに、死ぬってわかったら心配すんの？
意味わかんない。

せこいよ、この前まで冷たい目で私を見てたのに…なんで、そんな、

『私が病気になったんだって、嗤いにでも来たの?』

はは、と乾いた笑いが出た。
目を見開く及川達。
バカらしくなってしまう。
一瞬期待した自分と、病気になってしまった自分に。

『帰ってよ、何しに来たのッ!?傷めにでも来たの!?邪魔だよ、そういうのいらないから!だいたい及川から辞めろって言ってんのに自分勝手すぎんのよ、もう私に関わらないでよ!!』

一般人と仲良くすると、自分が普通じゃないって思い知らされて、すっごく、腹が立つ。

本当は、嬉しかった。
及川達が私を心配してくれてたのかなって思って、じんときた。
けど、それは深雪に教えてもらったからだろうから。
それが、なんとなく嫌だっただけ。
こんなのもう、ただの八つ当たりじゃん。
あーあ、私、サイテーだ。

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