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「ジョンハナ…、っ…お願い…、嘘って言ってよ…。」
 



「…A、おいで。」
 
 






彼は言った。

 
私を抱きしめながら、
 






 
「これが最後のハグだね。」
 



「っ、ジョンハナ…っ…いや…、いやだよっ…、」
 
 






彼はなぜか、意地悪な笑みを見せた。
 
 






「A、カレンダー、ぷぷぷっ。」
 







 
なんでか、さっきにも増して笑いを堪えている彼の指さす先にあるカレンダーに目を向ける。
 
 






「しがつ…、つい、たち…、」
 



「そう、4月1日だよ。」
 






 
この話と4月1日にどんな関係があるのか。
 

私は必死に4月1日という日付について考え始めた。
 
 






「まだわかんない?ふふっ」
 
 






素直に頷くとジョンハニは腹を抱えて笑い出した。
 






 
「エイプリルフールだよ。4月1日は嘘をついてもいい日。」






 
 
言われて気づく私は、今までに4月1日を何度過ごしたことのある大人なのだろう。
 






 
「…っじゃ、じゃあっ、私たち離れない…?」
 



「もちろん。嘘でもこの冗談は笑えなかったね、ごめんね、A。」
 






 
その瞬間に全身の力が一気に抜けて、

 
私は頼りなくその場にへなへなと座り込んだ。
 






 
「怖かったんだ? 俺と離れるの。んふふふ。」



 
「そんなの……、」
 



「そんなの?」
 



「嫌に決まってるじゃん…!」
 






 
少し眉毛を下げて微笑み、私の頭を撫で、愛してると言った彼との信頼関係は
 

完璧に出来上がっている。

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設定タグ:SEVENTEEN , セブチ   
作品ジャンル:恋愛
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Sooyoung Kang(プロフ) - 안녕하세요! 테스트 중입니다... (2022年8月17日 0時) (レス) id: 7b023cde93 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 失礼します。この作品は二次創作でありながらオリ/ジナル作品になっています。ルール違反なので、オリ/ジナルのタグを外していただくようお願いします。 (2022年7月12日 16時) (レス) id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くんかりん | 作成日時:2022年7月12日 13時

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