【SEVENTEEN】嘘の賞味期限 (ページ46)

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４６ジスside ページ46

どうやら、僕は君に言えないことが多すぎたみたい。

君がそうやって誤解してるのも

僕の愛が嘘だと勘違いしてることだって

＿＿＿＿＿＿それらをつくったのは全部僕。

けどそれには全部、理由があるって言ったら

君は許してくれるかな。

・

僕たちが結婚することは、生まれたときから決まっていた。

僕は昔からお父さんに憧れていて、いつかお父さんみたいになりたいって、会社を継ぐことになったんだ。

けどいつからか、その ”後継者” という言葉に押し潰されそうになって

僕は周りがよく見えなくなった。

そしてそれと同時に、自分に自信がなくなって

Aが僕に愛を伝えてくれるのは、僕が後継者だからそうしてるんじゃないかって

変な考えもたくさんしたよ。

その頃から、僕は遊ぶようになったんだ。

中学の頃は、すごく楽しかった。

けど、常に僕のなかは空っぽで、いつも寂しかった。

それでもまた、その気持ち悪さを消すために遊ぶことをやめなかった。

というより、やめられなかったんだ。

そんな僕をずっと見てきたにも関わらず、ずっと愛を伝えてくれるAを気になり始めてる僕がいた。

けど失くなった自信が戻ってくることはなくて

ジョンハンと一緒にいるAが、どんな瞬間よりも輝いて見えることに嫌悪感を覚えた。

それから僕は、そんなジョハンを壊すために道を踏み外した。

僕の物語には、常に君がいた。

そしてついでに、ジョンハンも。

きっと僕たちは、切っても切り離せない関係にいるんだよ。

だからさ、A

無理してジョンハンを忘れよう、なんて思わなくていいんだよ。

僕と結婚すると決まっても、君はジョンハンを愛したっていいんだよ。

けどさ、僕は君が好きなんだ。

もう離してあげたくないくらい、愛してるんだ。

だから、自分の言ったことは忘れないでね。

僕を愛してくれるんでしょ？

これからは僕のことだけを見てくれるんでしょ？

だからジョンハンなんか、今すぐ忘れてよ。

嫌いだと言ってよ。

僕はもう止まれないよ、止まるつもりはないよ。

こんな僕を受け止められるのは、君一人。