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「…ジョンハンのことが好き。」
「…へ、? 違うわよ、みなさん、どうか勘違いなさらないで? この子、今どうかしちゃってるだけ…っ」
「おかしくなんかないよ、私。ジョンハンを誰よりも愛してるの。」
お母さん、そんなに必死にならないでよ。
こんな私を作り上げたのも、全部 お父さんとお母さんなんだから。
私もジョンハンも、ジスだって、おかしくなんかないんだよ。
「…ねえ、A? 嘘よね? そうよ、嘘だと言って…!!」
「っ…!!」
______高校を卒業した日、私は初めて親にぶたれた。
卒業証書を投げ捨てて、ジョンハンのいる家に向かう。
走ってる間に流れた涙は、寒さに負け、私の頬の上で凍ってしまった。
「っ、ジョンハン…!」
「…A? おかえり…って、腫れてる…、」
心配そうに私の頬を撫でるあなたが好き。
忘れられるわけない。
この気持ちをなかったことにするなんて、できっこないよ。
「…っ、いやだよっ、じょん…はん、ぅっ…、」
どうして、私はこんなに弱いんだろう。
私はジョンハンがしてくれるみたいに、大きな胸で包み込むこともできない。
ただ私は、私は
「…ジョンハンがっ、好き…、誰よりもっ…愛してるっ、」
「っ…、A…、」
怪我をするのも、抱きしめられるのも、
キスも、S EXも、イクのもそれ以外も全部
あなたのせいだったら嬉しいと思う。
もう、誰も私を止められない。
私も私が、わからないの。
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作者名:くんかりん | 作成日時:2022年11月4日 18時