【SEVENTEEN】嘘の賞味期限 (ページ36)

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３６ジスside ページ36

どうやら父は、知らない鍵が家に落ちていることを不審に思ったらしく

そのキーホールのありかまで自分の足で行き、鍵を開けることにしたらしい。

その大役、僕がやりたかったのに…。

まあ、きっとお父さんも気付いてるだろうから、自分で行くんだよね。

それがまさに今日。面白いでしょ？

僕も朝から、いや、昨日の夜からずっと楽しみで仕方ないんだ。

だから父の後を追って、僕も中の様子を覗こうかなって。

ジョンハンたち、なにしてるかなー、ふふっ。

父「行くぞ。」

執事の方に、そう声をかけ立ち上がったお父さん。

その数秒後、僕も立ち上がる。

僕専属の執事の方に運転してもらって、Aの家まで来た。

ここ、学校から近いから、本当に独り立ちのためなのかな。

そんなわけないよね、隠したいものがあるんだもん。

家から遠いここは適してるもんね。

お父さんがエレベーターに乗った。

僕も次のに乗って、物陰に隠れてお父さんが鍵を開けるのを待つ。

ガチャッ

ふたりとも、なにしてるかな？？

すると中から

「A、おかえり！」

なんて、こんなに元気なジョンハンの声、久しぶりに聞いたかも。

でも、ジョンハン、ごめんね。

そこにいるのは…

「…っ、父さん…なんでっ、」

僕たちのお父さんだよ。

「覚えているよな？姿が見えれば、どうなるのか。」

え？なになに？

姿が見えれば、どうなるの？

また僕の知らないところで、話進めてる…。

その言葉に黙り込んだジョンハンに構わず

父はあっという間に戸を閉めて、また来た道を戻って行った。

えー、お父さん帰るの早いよお…。

あっ、じゃあ僕が、もっと楽しい展開にしてあげるよ。

【発信ユン・ジョンハン】

「ハニ、お父さんには会った？」

ハニ、怒っちゃうかな？ふふっ。