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その後 私たちは話し合った。
洗濯とベッドはもちろん別々で、ご飯は日替わりで作る。掃除も日替わり。
学校のある私は昼間学校に行って、夕方帰ってくる。
この家は、元々私たちが住んでた家からは離れていて
学校に近くなったから、ハニがバレる確率も少ないし、私にとっても便利。
私のお父さんには、独り立ちのためと伝えてある。
すごく、楽しみ。
でも、すごく怖いのが正直な私の気持ち。
「…A、」
私は強くないから、実はすごく泣き虫だから
「A?」
「…ん、ジョンハン?」
「…怖い?」
私のせいで、ハニにこんな顔させちゃってる。
私の頬を撫でる彼の手は温かい。
「…正直言うと、少しね、」
ジョンハンは私を抱きしめる。
すごく、すごく優しく。
「…俺、なんでか怖くないんだ。」
「え?」
______"Aがずっとここにいるような気がしてさ"
そんなの、ずるいよ。ジョンハン。
「じゃあ、私も怖くないよ?」
いくら怖いと言っても、あなたがいる。
私を強くしてくれる魔法つかいみたいなあなた。
「俺が守るから、なにがあっても。」
「うん、ありがとう。」
その時また頭に浮かび上がった、“ずっとは一緒にいられない” なんて言葉に気づかないふりをして
私たちはキスをした。
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作者名:くんかりん | 作成日時:2022年11月4日 18時