２７ ユリside ページ27
「大変、失礼しました…って、今なんて！？」
ジョンハン様のお顔にお茶を壮大に噴き出した後、改めてお話を聞く。
「ここに、泊めてほしい。」
「それを…、なぜ私に？」
不思議で仕方ないこと、その1。
なぜ、私？
「んー、同じ “ユン” だから？」
「…は？」
この人、頭正気？
「…聞こえてんだけど。」
「…えっ、あっその、死刑だけは…、」
…なんか、笑ってんだけどこの人。
「あははっ、嘘うそ。Aの友達だからだよ。」
意外とフランクな人なのかな。
思ったより話しやすいかも、ユン・ジョンハン。
まあ、それはいいとして…
聞きたいことその2。
「滞在期間は、どのくらいをご希望で…？」
「来年の秋まで。」
「っぶーー！！」
うわ、またやっちゃった…。
いや、でも、この人が悪いでしょー！！(全力の責任放棄)
「あのさぁ…、」
「…ひぃっ！！」
やだ、この人めっちゃ鬼みたい…！
あれあれ、なんだっけ。あっ、鬼の形相とかいうやつ！
怖いよぉ、A助けてぇ〜！！
「誰が鬼だよ、ばか。」
そう言いながら私の頭を人差し指でひと突き。
やだなんか、キュンとしちゃう。
「すんな。」
「あ、はいっ。」
さて、本題に。
「自分の家は？」
「……追い出された。」
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作者名：くんかりん | 作成日時：2022年11月4日 18時
